2021(令和3)年に放映されたNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」に、スウィング ドルフィンズのメンバー6人がエキストラ出演しました。ドラマでは、ヒロインが気仙沼市出身で、中学時代、吹奏楽部に所属していたという設定です。この企画には前年から、NHKと気仙沼市役所の担当者から当バンドがモデルになっていることを聞かされ、バンドの協力体制を話し合っていました。演奏シーンを含む出演の場面が何度も放映されたことから地元で話題になりました。なかには『まだ続いていたのね?』と。
この番組のおかげで、やっと気仙沼の隅々にまでドルフィンズの存在が浸透した感じがします。結成当初から連続出演している「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」は、地元の気仙沼ではなく仙台市で行われているイベントですし、コロナの件もあり、市民の間近で演奏する機会が減っていたことも事実です。振り返れば、2011(平成23)年3月に発生した東日本大震災の翌月の4月24日、地元を音楽で励ますことができたらと避難所の施設内で演奏して以来、不特定多数の気仙沼市民にドルフィンズを思い出すきっかけになったことと感じています。