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CISAC(著作権協会国際連合)

CISAC
(Confédération Internationale des Sociétés d'Auteurs et Compositeurs)
CISACホームページはこちら
沿革
著作権の国際間の保護、著作権制度の調和、創作者の利益の増進、また各国の著作権管理団体の活動の調整を図ることによって、世界各国で著作物が合理的、効果的に利用されるよう、さらに著作権の研究、情報収集のための国際センターとしての役割も果たそうと、1926年パリで開かれた著作権の管理団体の会合において、非営利、民間の国際組織として設立されました。
加盟団体
CISACは、世界中の音楽、映像、演劇、文芸および視覚芸術の著作権管理団体によって構成されています。2023年2月現在、118カ国・地域の227団体が加盟しています。日本からはJASRACが1960年、APG(日本美術著作権機構)が1999年、JASPAR(日本美術著作権協会)が2012年にそれぞれ加盟しています。会員資格は正会員(Members)、準会員(Associates)、予備会員(Provisionals)に分かれ(JASRACは正会員)、正会員は総会の構成団体となり、投票権を有し、理事会構成団体への被選挙権を有します。
活動内容
CISACの活動内容は、(1)著作権制度・集中管理制度の強化を求めるロビー・広報活動、(2)著作権管理団体設立に向けた支援活動や、小規模団体への資金援助や研修、(3)効率的な著作権の集中管理を実現するためのシステム等の開発、加盟団体の活動内容の標準化および活動ルールの制定、(4)著作権・文化市場等の調査、と大きく分けて4つの分野に大別されます。
その中で、CISACが制定する活動ルールとは、主に著作権管理業務の透明性や効率性、会員サービスの質、許諾条件の公平性、使用料分配の正確性および迅速性等に関するもので、いずれも高い水準が求められています。CISACに加盟する著作権管理団体はこの活動ルールに則って業務を行う必要があり、CISACはルールが順守されているかを確認するために加盟団体の監査を実施しています。
詳細は、CISACが定める活動ルール(英語)をご覧ください。
組織と運営
CISAC運営組織としては、総会、理事会があり、専門の組織として、法律委員会、実務委員会(分配、許諾等)があり、実務上の問題を討議しています。定款にもとづいた常設の組織として、アフリカ委員会、アジア太平洋委員会、ヨーロッパ委員会、カナダ・アメリカ委員会、ラテンアメリカ・カリブ委員会が設置され、各地域における案件を討議しています。
CISACにおけるJASRACの役割
1984年、JASRACは第34回CISAC総会を東京に招き、アジアで初めてCISAC総会が開催されました。2019年には、同総会が東京で開催され、世界各国の著作権団体が国際的な著作権の課題について活発な議論と意見交換を行いました。また、JASRACは1980年以降CISAC理事団体に選出されており、同理事会は、1999年、2009年、2014年、2019年にJASRACの招きで、東京にて開催されています。
JASRACは、1982年に設立されたCISACアジア太平洋委員会の活動においても中心的な役割を果たしています。アジア太平洋委員会を通してJASRACは、著作権管理のための経営基盤やシステムが整っていない著作権管理団体に対して、資金援助や研修の実施等の支援を行っています。また、2016年より6年間にわたって委員長、現在は副委員長を務めています。
JASRACは今後も日本のみならず、アジア地域の著作権の保護水準の向上のために活動を継続してまいります。
CISACアジア太平洋委員会
