一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC

Creators for Ukraine

日本音楽著作権協会(JASRAC)は、
CISAC(著作権協会国際連合)が実施している
「Creators for Ukraine」と
連携して、
ウクライナのクリエーターらを支援する取り組みを実施しています。

Creators for Ukraineとは

CISACは2022年3月16日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により被害を受けているウクライナのクリエーターや著作権管理団体、その職員などの支援のため、220以上の加盟団体と協力して、「Creators for Ukraine」を立ち上げました。

JASRACは、国際的な著作権管理団体のネットワークの一員として、CISACと連携して最大限の支援に取り組むこととしました。この取り組みは、①ウクライナ支援基金の創設、②創作者による支援声明への署名、③「Songs for Ukraine」キャンペーンで構成されています。

ウクライナ支援基金

CISACはウクライナのクリエーターおよび軍事侵攻の被害者を支援するための基金を創設しました。JASRACを含む各著作権管理団体や創作者評議会等から多くの寄付がこの基金に寄せられ、ウクライナのクリエーターに対する支援金の給付や、ウクライナに隣接するポーランドの著作権管理団体(ZAIKS)が実施しているクリエーター支援活動や難民支援活動(施設提供や支援基金)に対する助成のほか、ハンガリー、スロバキア、ルーマニア、モルドバの難民支援の慈善団体やNGOに対する寄付等に使われています。

支援声明への署名

CISACはウクライナのクリエーターや軍事侵攻の被害者と連帯する声明を公開しました。声明ではロシアに対し、罪のない市民の殺害、街や都市の破壊、自由と民主主義に対する攻撃、人権侵害、そして文化への暴挙を停止するよう求めるとともに、世界中のクリエーターに署名とハッシュタグ #CreatorsforUkraine でのシェアを呼び掛けています。

Songs for Ukraine

世界の著作権管理団体が、自国の音楽配信事業者や放送局などを通して、ウクライナのクリエーターの作品の利用を呼びかけ、ウクライナの創作者コミュニティーへのロイヤルティーを増加させるキャンペーンです。

SNS上でハッシュタグ #SongsforUkraine を付けてお気に入りの作品をシェアすることも推奨しています。ウクライナの音楽著作権管理団体(NGO-UACRR)とハンガリーの著作権管理団体(Artisjus)が協力して、ウクライナの楽曲を集めたプレイリストを作成し、公開しています。

CISAC会長
ビヨルン・ウルヴァース

「Songs for Ukraine」は、国境を越えてウクライナの作品をプレイすることによって、クリエーター支援になるシンプルでありながら優れたスキームです。配信サイトや放送局にはこのキャンペーンに参加して、支援のためにできる限りのことをしてほしいと思います。

CISAC事務局長
ガディ・オロン

ウクライナの方々がすさまじい苦難に直面している中、「Songs for Ukraine」は、世界の創作者コミュニティーがウクライナのクリエーターとの連帯を示すための一つの方法です。ウクライナの創作者の楽曲や作品を鑑賞し、プロモートし、シェアすることで、ウクライナへの支持を表明すると同時に、ウクライナのクリエーターがロイヤルティーを得る助けにもなります。

スペシャルコンテンツ

写真家・音楽評論家
石田昌隆氏インタビュー

70年代から世界各国を巡り、ワールドミュージックの動向にも詳しい石田昌隆氏からウクライナのアーティスト、ミュージックシーンについて伺いました。

CISAC(著作権協会国際連合)事務局長
ガディ・オロン氏インタビュー

CISAC(著作権協会国際連合)事務局長のガディ・オロン氏にインタビューを行い、 CISACのウクライナ支援への取り組みについて伺いました。

ウクライナ出身の音楽家
ナターシャ・グジーさんインタビュー

「Songs for Ukraine」キャンペーンの一環として、ウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさん(JASRAC委託者)のインタビューを行い、祖国ウクライナへの思いを伺うとともに、ウクライナの音楽や文化をご紹介いただきました。