JASRACは2004年度から、東京大学大学院法学政治学研究科に「著作権法等奨学研究会(JASRAC)」を設置しています。「研究部門」に寄付することで、知的財産制度に関するわが国の最先端かつ最高レベルの調査・研究を支援するとともに、若手研究者の育成に貢献していくことを目的としています。
研究の一環として実施する「東京大学著作権研究会」では、若手研究員と知的財産分野の第一人者である裁判官、弁護士等の法曹関係者等が集い、著作権法とこれに関連する諸法律との関係等について活発な議論が繰り広げられています。
2023年度に開催する研究会のテーマと講師は以下の通りです。
東京大学著作権研究会(2023年度) ※開催情報は随時更新
開催日 | テーマ | 講師 |
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2023/8/23 | 現実利用主体論-物理的利用主体論(ロクラクⅡ最判等)及び共同利用主体論(クラブキャッツアイ最判等)の二元的構造 | 東京大学大学院法学政治学研究科・法学部教授 大渕 哲也 |
2023/9/12 | 著作物の類似判断に関する試論」~認知心理学の知見を足掛かりにして~ | 金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授/橋元綜合法律事務所・弁護士 市村 直也 |
2023/10/30 | リツイート事件最高裁判決(最判令和2年7月21日民集74巻4号1407頁)について | 立教大学法学部教授 長谷川 遼 |
2023/11/29 | 生成AIと著作権―学習用データとしての利用およびAI生成物の法的保護を中心に | 神戸大学大学院法学研究科教授 前田 健 |
2023/12/25 | 著作権の保護範囲―複製・翻案の保護範囲に関するドイツ最高裁の再認識可能性基準を題材に | 国士舘大学法学部教授 本山 雅弘 |
※敬称略。役職や肩書きは当時のものです。