日本音楽著作権協会(JASRAC)は、9月9日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配しました。2024年9月の分配額は、346億3,805万5,121円(前年度同期比103.3%)となり、9月分配としては過去最高額となりました(※1)。
JASRACは音楽のご利用者からお支払いいただいた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配しています。2024年9月の分配は、主に2024年1月から2024年6月の使用料収入を反映したものです(※2)。
<利用分野別の主なトピックス>
演奏会等・ 大規模演奏会等 |
演奏会等については、使用料算定の基礎となる入場料(チケット代)が上昇傾向にあることなどから、約14.6 億円(前年度同期比113.6%)となりました。大規模演奏会等については、上記理由に加え、国内外のアーティストの公演数が引き続き増加傾向で推移していることなどから、約10.9 億円(前年度同期比117.6%)となりました。 |
インタラクティブ配信 | 動画配信サービスや音楽サブスクリプションの市場が引き続き好調を維持していることなどから、約128.4億円(前年度同期比112.7%)となりました。 |
分配対象楽曲数は、264万2,587曲です。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めますと、著作者8万3,577人、音楽出版社3,105社です。このほか、118の外国団体を通じて34万3,730人の著作者、4万420社の音楽出版社にも使用料が分配されます。
JASRACは、今後もクリエイター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります。
※1 権利者への送金の際、上記分配額から管理手数料、所得税等を控除します。
※2 使用料の入金から分配までに要する期間は科目によって異なります。
(参考資料)2024年9月分配期分配実績表