JASRACのしごと

JASRACって?

JASRACの正式名称は、「日本音楽著作権協会」といい、今から約80年前の昭和14(1939)年に非営利の社団法人として設立されました。
JASRACに著作権を預ける契約を結んだ作家の第1号は、詩人としても有名な島崎藤村さんです。
JASRACが設立された当時、日本では「著作権」という言葉はほとんど知られていませんでしたが、現在では、約18,000の作詞家、作曲家、音楽出版社などから、著作権を預かり、放送やCDはもちろん、カラオケからネット配信までさまざまな音楽利用に対応したルールを作り、「音楽を使う人」の窓口になっています。
また、平成10(1998)年からはコンサートや講演、シンポジウムなどの音楽文化振興事業を積極的に実施して、音楽文化の普及・発展に努めています。

著作隣接権を管理しているのは?

JASRACは、著作権を管理している団体で、レコード製作者やミュージシャン(歌手・バンド)の持っている「著作隣接権」は管理していません。
CDをつくる「レコード製作者」の著作隣接権は、レコード会社・音楽出版社などが管理しているケースがほとんどですが、大手レコード会社の団体として「日本レコード協会」があります。
また、ミュージシャンの権利についても、プロダクションが管理しているケースがほとんどですが、俳優、ダンサー、演出家などの団体が集まった「日本芸能実演家団体協議会(芸団協)」があります。

JASRACには、大きく分けて「音楽を作る人(作詞家・作曲家・音楽出版社)」と「音楽を使う人」の2つの窓口があります。
まず、「音楽を使う人」の窓口はどんな仕事をしているのか見ていきましょう。

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