ジャスラの音楽著作権レポート 著作権やJASRACについて学ぼう!

学校の卒業制作用のビデオでBGMを入れる、
バンドのライブを録画したビデオを作って配るetc…
ビデオやDVDなどの映像ソフトに音楽を使う場合の手続きや使用料について見ていきましょう。


JASRACはたくさんの曲の著作権を管理していますが、JASRAC以外の著作権管理会社や作詞家・作曲家が自分で管理している場合もあります。
JASRACがホームページで公開している作品検索データベース(J−WID)で調べてみましょう。


市販のCDの中に収録されている曲をダビングして使いたいときは、JASRACへの手続きだけでは使えません。CDを作ったレコード会社に連絡して、そのCDを音源(材料)にしてビデオに録音してもよいかどうか聞いてみてください。場合によっては「使ってもらっては困ります」と言われることもあり、そうなるとそのCDに収録されている曲は使えません。
JASRACに手続きをしてからレコード会社に連絡して「使っちゃダメ」と言われると大変ですので、必ず先にレコード会社に問い合せてくださいね。また、「つかってもいいけど音源使用料として○○円払ってください」と言われることもあります。


ビデオやDVDなど映像ソフトに音楽を使う場合は、音楽を映像と一緒に使う際の「基本使用料」とビデオをつくる本数によって料金が決まる「複製使用料」という2つの使用料の合計で計算します。
規定では、市販用ソフトと無料で配布する「その他のソフト」で使用料の計算方法が異なります。



学校の卒業制作用ビデオ(無料で配布する)など「その他」の映像ソフトの場合は、以下の方法で使用料を計算します。

「その他」の映像ソフト
[基本使用料] 1曲あたり1分まで 800円×収録曲数(1分未満切り上げ)
[複製使用料] ビデオをつくる本数が50個以下の場合
1曲あたり1分まで 500円×収録曲数(1分未満切り上げ)
※製造数が50個以上の場合。1個につき1分までごとに7円を加算


例えば、学校の卒業制作用ビデオで、製造数が50個までの場合、日本の曲を録音すると1曲1分ごとの使用料は1300円になります。(基本使用料800円と複製使用料500円の合計)

外国の曲(洋楽)をビデオに使う場合
外国の曲を映像とともに使う場合、JASRACの規定で決められている「基本使用料=1曲1分まで800円」ではなく、日本でその曲の著作権を管理している音楽出版社の決めた金額を基本使用料として支払うことになります。
具体的には、音楽出版社に「この曲を映像と一緒に使ってもいいですか」「使っていい場合、基本使用料はいくらですか」と問合せてもらうことになります。どこの音楽出版社が管理しているかはJASRACで調べますのでお問い合わせください。


以下の条件でビデオをつくる時の使用料はいくらになるか計算してみましょう。
学校の卒業制作で提出するビデオを1本つくる。
1、2曲目は日本の曲、3曲目は外国の曲。
1曲目と3曲目は1分30秒、2曲目は2分02秒使う。
※秒単位の部分はすべて分単位に繰り上げます。
1分30秒→2分、2分02秒→3分として取り扱います。
音楽を市販のCDから3曲入れる。レコード会社にはすべて連絡して使っていいといわれ、音源の使用料を支払った。
外国の曲の基本使用料を音楽出版社にたずねたら、「1曲7万円」といわれた。

1曲ずつ、使用料を計算していきます。
1、2曲目は日本の曲ですからJASRACの規定料金です。

1曲目(2分): 1300円(800円+500円)×2分=2600円
2曲目(3分): 1300円(800円+500円)×3分=3900円
3曲目(2分): 基本使用料は1曲7万円でしたね。
  70000円[基本使用料]+(500円×2分)[複製使用料]=71000円

3曲すべてを合計すると2600円+3900円+71000円=77500円
これに消費税を加算した額が使用料になります。



MEMO

[作詞家・作曲家・音楽出版社などへの使用料の分配]

ビデオやDVDなどの映像ソフトの場合、ソフトを作っている人から使った曲目の報告を受けて、作詞家・作曲家・音楽出版社などJASRACに著作権を預けている人たちに使用料を分配(渡す)するための資料を作っています。
JASRACは、使用料の10%を手数料として受け取った後、作詞家・作曲家・音楽出版社などに3ヵ月ごと(年4回)に分配しています。




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