最近、初めて男性のアイドルグループに詞を書かせてもらいました。常々書きたいと思っていたのですが、なかなかご縁がなかったんです。アイドルの作品なので、振りもあるし、伝えやすくするためにシンプルにしましょうと、色々試しているうちに詞もコーラスも想定していたものからどんどん変わっていきました。エンターテイメントの神髄を教えてもらいましたね。
それとほぼ同時期に、中川翔子さんに「ポケットモンスター」のエンディングテーマ『ドリドリ』を書いたのですが、歌録りの当日、子ども向けの歌なので、やっぱり英語の「DREAM」じゃなくて、カタカナの「ドリイム」っていうふうに歌えた方がいいよね、という話になりました。そこで急遽、スタジオでねばりにねばって「ドリドリ・ドリームパワー」というサビのフレーズが浮かんだんです。
大昔はキャッチーな詞で苦しんだ私が嘘のように、今は結構強い言葉で書いている。それは不思議ですよね。「30年目にして伸びしろあるじゃない!」「開けてない引き出しがあった!」と、すごく嬉しいですね。まだまだ若手です(笑) 。