文化事業委員会が発足

 JASRACが今後進めていく著作権思想の普及活動、芸術文化の振興などの文化事業について、具体案を検討する文化事業委員会が発足、次のとおり、作詞者、作曲者、音楽出版者各4名計12名に委嘱することが決まりました。

作詞者 荒木とよひさ/小黒恵子/さいとう大三/松井由利夫
作曲者 小森昭宏/中田喜直/服部克久/平尾昌晃
音楽出版者 草野昌一/畠中隆一/村上司/若松宗雄



’96年度外国入金国別ベスト10

 外国の著作権団体からその国でJASRACの管理楽曲が使用されたとしてJASRACに送金された外国入金使用料の1996年度国別ベスト10が表のとおりまとまりました。
 送金されたのはほとんどが日本のアニメーションの放映等にともなう音楽利用で、海外における日本のアニメーションの人気ぶりをうかがわせる結果となっています。

順位 国名 団体名

合計入金額

(万円)

前年度比(%)
 1(3) イタリア SIAE 10,260 195
 2(2) 香港 CASH 4,970 86
 3(1) フランス SACEM 4,890 45
SDRM
 4(5) スペイン SGAE 3,580 90
 5(7) アメリカ ASCAP 3,480 132
BMI
Harry Fox
 6(4) イギリス PRS 3,180 67
MCPS
 7(-) オーストリア AKM 1,890 --
AU-ME
 8(8) オランダ BUMA 1,590 112
STEMRA
 9(6) ドイツ GEMA 700 23
10(10) ベルギー SABAM 680 80


音楽情報サービスネットワーク構想推進委員会が発足

 政令で定められたデジタル方式の機器及びディスク・テープによって行う録音にかかる私的録音補償金は著作権法により徴収額の一部を「共通目的基金」として著作物の創作の振興及び普及に資する事業などに使うことが定められていますが、JASRAC、日本レコード協会、芸能実演家団体協議会の3団体は、この基金の助成を受けて行う文化事業の一つとして、音楽関連団体・企業等が保有する音楽情報データベースを通信ネットワークで結び、それにアクセスする音楽の利用者等に効率よく情報を提供するシステムの構築を決め、同システムの概要設計を担当する「音楽情報サービスネットワーク構想推進委員会」を発足させました。
 このシステムは、権利者をはじめ音楽産業、音楽の利用者等の利益増進を目的に構築されるもので、将来的には日本の音楽情報の窓口となるような情報整備が検討されています。


カラオケ教室不法録音物対策委員会が福岡で講習会を開く

 カラオケ教室で蔓延する不法録音の撲滅に向け、関係10団体で結成されたカラオケ教室不法録音物対策委員会は8月17日、福岡市でカラオケ教室の講師などを対象に著作権法講習会を行い、JASRACからも講師を派遣しました。
 これは、JASRAC会員の相模純宏氏が学長を務め、カラオケ教室の講師の養成などを行っている日本音楽学院の協力により行われたもので、当日は実行委員会のメンバーである日本レコード協会、芸団協も講師を派遣、不法録音が続く限り音楽に未来はないと理解を求めました。
 また、JASRACではあわせて、カラオケ発表会などを開く場合の演奏権の手続きについても説明しました。
 委員会では今後も継続的にカラオケ教室の講師などに対する啓蒙活動を行っていきます。


音楽出版者評議員の変更

 株式会社オービーシーミュージックセンターから、JASRACの音楽出版者評議員の変更として、7月1日付で田口義行氏にかえて、山本和弘氏を指名する旨届け出がありました。
 これにより、同日付で山本和弘氏がJASRACの評議員に就任しました。


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