1997年1月のお知らせ
各国著作権管理団体の「1995年使用料徴収額」がほぼ出そろい、下表のとおりとなりました。
'95年著作権管理団体徴収額ベスト10
(円換算は1996.11.1現在)
順位 前年 団体名(国名) 徴収額
(百万円)対前年比
(%)備考 1 1 GEMA(ドイツ) 97,693 106.7 2 2 JASRAC(日本) 82,626 104.9 3 3 SACEM/SDRM(フランス) 72,379 93.7 4 4 ASCAP(アメリカ) 49,256 102.6 P 5 6 Harry Fox(アメリカ) 45,021 109.5 M 6 9 BMI(アメリカ) 39,540 146.5 P 7 7 BUMA/STEMRA(オランダ) 32,923 102.7 8 8 PRS(イギリス) 32,690 105.5 P 9 10 SGAE(スペイン) 21,146 118.3 (1) 10 11 SABAM(ベルギー) 13,954 118.8 (1)
対前年比は現地通貨での比較
備考欄、空白の団体は演奏権・録音権の両方を管理 P=演奏権、M=録音権、(1)=音楽以外の使用料を含む
ここでもうひとつ、興味深い調査結果を紹介します。アイルランドの演奏権管理団体IMROが、ヨーロッパ、アメリカ、南アフリカなど21ヵ国を調査したところ、1年間に国民一人あたりが支払う「放送」「演奏」分野の著作権使用料は、(1)オーストリア、(2)スイス、(3)デンマーク、(4)フランス、(5)ベルギーの順で、日本は16位。また国内総生産GDPに占める著作権使用料の割合では、日本は0.0049%で最下位の21位となっています。
徴収額ではトップクラスですが、著作権思想の普及度や文化に対する評価といった点では、わが国はまだ先進国に及ばないようです。