ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです


プレスリリース

  • twitter
  • facebook
  • line

2023年11月 2日
一般社団法人 日本音楽著作権協会
(JASRAC)

楽曲「LA VIE EN ROSE(ラ・ヴィ・アン・ローズ)」の歌詞著作権の管理再開について

エディット・ピアフ(Édith Piaf、1963年没、以下「ピアフ」)が作詞し、ルイギ(Louiguy、1991年没)が作曲した楽曲「LA VIE EN ROSE」について、2024年1月1日から歌詞の著作権の管理を再開することになりましたので、お知らせします。

1 管理再開による変更内容(2024年1月1日~)

231101_1.png

2 経過等
楽曲「LA VIE EN ROSE(ラ・ヴィ・アン・ローズ、邦題「バラ色の人生」、以下「本楽曲」)」は、ピアフの代表曲として知られています。

日本における本楽曲の歌詞の著作権について、JASRACでは、作詞したピアフの死亡年(1963年)の翌年1月1日を起算点として、50年間(2013 年12月31 日まで)および戦時加算による期間が経過する2018年4月29日まで管理し、翌4月30日にパブリックドメイン(PD)として管理を終結しました。ルイギが作曲した「曲」の著作権は、現在も管理を継続しています。

「戦時加算」は、サンフランシスコ平和条約および日本の国内法により、通常の著作権の保護期間に、戦時に相当する期間を加算する制度です(制度の詳細はこちら)。戦争期間中に連合国および連合国民が取得した著作権については、著作権を取得した日から各国の平和条約が発効した前日までの期間を加算します。ピアフは連合国民(フランス)であり、本楽曲は戦時に相当する期間に発表された楽曲であるため、戦時加算の対象となります。

本楽曲についてJASRACでは、日本地域の著作権を管理する音楽出版社(サブパブリッシャー、SP)からの届け出(1947年公表)に基づき、戦時加算による期間として1580日(公表年の最終日である1947年12月31日から、サンフランシスコ平和条約の発効前日である1952年4月27日までの日数)を加算していました。

【変更前】

20231101_2.png


その後2021年に、作詞のピアフが所属するSACEM(フランスの著作権管理団体)から「本楽曲の公表年は『1946年』である」との連絡がありました。JASRACからSACEMやSPに対し資料の提供等を求めるなどしたところ、両者から1946年に公表されたことを裏付ける楽譜などの資料が提供されました。JASRACではこれらの資料を確認した上で、SPからの訂正の届け出に基づき、2023年10月、本楽曲の公表年を1946年に変更して取り扱うこととしました。

この変更により戦時加算の期間は1945日となり、2018年12月30日に施行された改正著作権法(著作権保護期間が70年に延長)の適用対象となることから、日本において歌詞の著作権は2039年4月29日まで保護されます。

【変更後】

20231101_3.png



JASRACは、国内の利用者への影響などを考慮し、2024年1月1日から管理内容を変更することとしました。それまでの間、楽曲利用者の皆さまへ周知してまいります。皆さまのご理解を賜りますようお願いいたします。


JASRACでは長年、戦時加算義務の解消の取り組みを進めており、2023 年10月現在、10 カ国13 団体から戦時加算を放棄することについて、同意を得ています(詳細はこちら)。引き続き戦時加算義務の解消に向け取り組んでまいります。


ページの終わりですページの先頭へ戻る