7月11日、CISAC（著作権協会国際連合）のガディ・オロン事務局長、ベンジャミン・グー同アジア太平洋地域代表、KOMCA（韓国音楽著作権協会）のチュ・ガヨル会長が、JASRACの伊澤一雅理事長、須子真奈美常務理事と共に、都倉俊一文化庁長官を訪問しました。

ガディ・オロン事務局長は、CISACの最近の活動を紹介した上で、日本における著作権に関する三つの懸案事項（2019年のCISAC東京総会で決議された、①私的録音録画補償金制度の機能回復、②美術創作者の追及権の導入、③映画監督が公正な報酬を得られるための立法措置への著作権の付与）について、課題解決に向けた期待を示しました。チュ・ガヨル会長からは、韓国における私的複製補償金制度の導入と同国との文化交流の再活性化に向けて日本政府の協力を要請しました。

左から　須子真奈美常務理事、チュ・ガヨルKOMCA会長、都倉俊一文化庁長官、ガディ・オロンCISAC事務局長、伊澤一雅理事長、ベンジャミン・グーCISACアジア太平洋地域代表

この後、ガディ・オロン事務局長、ベンジャミン・グー地域代表、須子真奈美常務理事は、中原裕彦文化庁審議官と面会。前記三つの懸案事項に関する世界の動向と日本政府の取り組みに関する情報交換を行いました。ガディ・オロン氏は、これら懸案事項に関する検討促進を要請するとともに、国際社会において日本の著作権行政が指導的役割を担うことに対する期待を示しました。