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インタラクティブ配信
1. インタラクティブ配信使用料が分配されるまで
インタラクティブ配信により楽曲を利用するときの使用料には、包括的利用許諾契約(包括契約)を締結する場合の使用料と、包括契約によらない場合の使用料の二つがあります。以下では、包括契約を締結する場合の使用料の分配についてご説明します。
利用楽曲の報告の際には、J-NOTESと呼ばれるインターネット上の曲目報告・請求システムを利用いただき、JASRAC作品コードやダウンロード回数等の情報を、3カ月ごとにまとめてアップロードしていただきます。
JASRACでは、報告いただいたデータにつき、楽曲が正確に特定されているかどうかの確認をしたうえで請求処理を行い、利用者向けに請求書および請求明細データを発行します。また、この利用報告は、権利者に分配するためのデータに使用しますので、利用の結果が正確に分配の内容に反映されます。
曲ごとの分配額の計算方法について
インタラクティブ配信は、通信カラオケと同様に、配信事業者のサーバーや送信先の受信装置(ユーザーのパソコンなど)に楽曲を蓄積するときには複製権が、ユーザーからのリクエストに応じて楽曲を送信するときには公衆送信権が働く利用形態です。
インタラクティブ配信のうち、ユーザーの手元で楽曲が複製される「ダウンロード形式」と楽曲は複製されず利用者がそのまま視聴する「ストリーム形式」とでは、各形式において支分権の働き方に違いがあること、複製権と公衆送信権とでは分配を受ける権利者が異なる場合があることから、次ページの図のようなルールを定めています。このルールに基づき、リクエスト実績のあった楽曲を対象に使用料の分配額を計算し、配信事業者から使用料の支払があった四半期末から数えて3カ月後に分配します。