一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRAC

About Us理事長挨拶

新しい音楽との出会いが続く
豊かな社会を目指す

日頃から、JASRACの事業にご理解とご協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

JASRACは、作詞家、作曲家などの音楽クリエイター、楽曲の利用開発を行う音楽出版社などの権利者から音楽著作権を預かり、その管理を行っています。演奏や配信などで音楽を利用される方々にライセンスを行い、その対価としてお支払いいただいた著作物使用料を各権利者に分配しています。音楽の利用に伴う対価がクリエイターによる次の創作を支えていく、私たちはこの循環を「創造のサイクル」と呼んでいます。私たちは、音楽著作権の管理を通じて「創造のサイクル」を育んでいくことで、新しい音楽との出会いが続く豊かな社会を目指しています。

デジタル技術の発展によって、楽曲制作から流通の裾野が広がり、日々大量な楽曲が使われるなど、楽曲の権利者と利用者を取り巻く環境が劇的に変化しています。JASRACは、権利者の多様なニーズに沿った管理委託の仕組みを設けるとともに、迅速・精緻に使用料を分配するためのライセンススキームやシステムを構築するなど、音楽著作権管理の仕組みを常にアップデートさせています。

海外で日本の楽曲が利用される機会も増加しています。JASRACは、世界120以上の著作権管理団体との契約を通じて、国際的な管理ネットワークを構築するとともに、著作権協会国際連合(CISAC)の理事団体として、グローバルな著作権管理の実効性を高めるための活動を行っています。

楽曲流通の裾野の広がりを受けて、著作権侵害への対応や著作権教育の重要性が高まっています。JASRACは違法利用への対応を行う専門部署を置くとともに、2023年には子どもから大人までを対象に広く著作権教育の機会を提供する「JASRAC著作権アカデミー」を開始しました。生成AIなど、今後の音楽に影響を与え得る新たな技術や法制度に対しては、クリエイターの思いを明らかにして、関係機関とも連携しながら対応しています。

私たちJASRACは、どのような変化があっても「音楽クリエイターの明日を守る」ことで、新しい音楽と触れることができる、ワクワクできる、そんな社会を実現できると考えています。音楽に関わるすべての方々や社会にとって必要な存在として、これからも改革と挑戦を続けてまいります。

一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)

理事長 伊澤一雅