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プレスリリース

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2019年1月25日
一般社団法人日本音楽著作権協会
(JASRAC)

Twitterを利用した海賊版販売に関する刑事事件について
-Twitterを利用した海賊版販売事案に対してJASRAC初の告訴-

大阪区検察庁は、2018年12月20日、スペースシャワーTV、フジテレビNEXTなどの有料衛星放送の音楽番組を録画し、DVD-Rにコピーして販売していた大阪市東淀川区の男性(41歳)を著作権法違反の疑い(頒布目的所持)で起訴しました。また、三重県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課と桑名警察署は、2019年1月24日、人気男性アイドルグループの市販CDをコピーして販売していた桑名市の女性(42歳)を著作権法違反の疑い(複製権侵害および頒布)で津地方検察庁四日市支部に送致しました。

いずれの事件においても、Twitterで「ダビングします。希望者はDM(ダイレクトメッセージ)してください。」等の呼びかけと併せて、大阪の事件においては放送局・番組名を、三重の事件においてはアーティスト名・CD等のタイトルや正規品のパッケージ画像などをツイートし、それぞれ購入者を募っていました。その後、購入希望者に代金を振り込ませ、自宅のパソコンでDVD-R等にコピーして販売する手口で海賊版の販売をそれぞれ約2年間繰り返していました。

日本音楽著作権協会(JASRAC)は、これら海賊版にJASRACが管理する楽曲が多数含まれていたことから、著作権侵害でそれぞれ告訴していました。Twitterを利用した海賊版販売に対するJASRACの告訴は初めてとなります。

著作権法では、無断複製物であることを知って販売や配布の申し出をすることも著作権侵害とみなされ(113条1項2号)、TwitterなどSNSで海賊版販売を告知するだけでも著作権法違反となります。

クリエーターへの適切な対価還元が新たな音楽作品を生み出していくという、「創造のサイクル」を育むことが音楽文化の発展において重要です。JASRACは、今後も、関係業界と連携して、悪質な著作権侵害行為に対して断固たる措置を講じるとともに、クリエーターへの適切な対価還元を通じて音楽文化の発展に寄与してまいります。


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