2006年10月26日
「YouTube」に投稿動画の削除を一斉に要請
著作権関係23団体・事業者
著作権侵害の約3万ファイル直ちに削除
アメリカの動画投稿サイト「YouTube」上に、テレビ番組をはじめとする膨大な量の日本の著作物が、著作権者、著作隣接権者の許諾
もないままに投稿・掲載されている事態は、かねてから問題となっていました。これに対処するため、放送事業者、映像製作事業者など23の著作権関係権利者
の団体・事業者は、10月2日から6日までの5日間を「YouTube対策強化週間」と定めて、このサイトを運営するYouTube社に対し、これらの動
画をサイト上から削除するよう、協同して要請しました。 今回の措置は、侵害の件数が膨大であることなど本件の重大性をYouTube社に認識してもらうために、権利侵害を受けている日本国内の著作者、実演家 などの著作権関係権利者が足並みをそろえて行ったもので、YouTube社は、対象となった合計29,549ファイルのすべてを直ちに削除しました。 これまでも関係権利者は、YouTube社に対しアメリカのデジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づいて個々の削除を要請してきましたが、膨大な 量の動画が次から次へと許諾のないままに投稿・掲載される事態が続いていることを深刻に受け止め、9月8日、関係権利者間で意見交換会を開くなど対応を協 議し、その結果、対策強化週間を設け、今回の措置を講じることを決めました。 本来であれば権利侵害の発生を予見できるYouTube社自身が、権利侵害が発生しないよう十分な対策を講じた上でビジネスを行うべきと考えるので、今 後は必要な対策を講じるよう同社に要請するとともに、国内のインターネットユーザーに対し、権利侵害につながる動画の投稿をしないよう、協力を求めていく こととしております。 |
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【YouTubeとは】 |
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米国YouTube,Inc.が行う動画投稿サイト。 同サイトには、ユーザーが、自分で撮影したオリジナルの動画などに加え、日本のテレビ番組やアーティストのプロモーション用ビデオなどの動画を、関係権利 者に無断で大量に投稿しているため、誰もが自由に閲覧できる状態に置かれている。
以上 |