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2021年3月31日
一般社団法人日本音楽著作権協会
(JASRAC)

2021年4月1日以降に開催される催物に係る包括使用料への利用割合の反映について

日本音楽著作権協会(JASRAC)は、放送、配信等の分野における包括使用料に対して、利用された楽曲に占めるJASRAC管理楽曲の割合(利用割合)の反映を既に導入しておりますが、今回、新たに演奏権管理分野における包括使用料においても、2021年4月1日以降に開催される催物等に関して、利用割合を反映することといたしました。

(利用割合を反映する使用料)

使用料規程第2章第1節演奏等1上演形式による演奏、2演奏会における演奏及び3演奏会以外の催物における演奏の規定を適用する催物の包括使用料に対して、利用割合を反映いたします。

この包括使用料は、利用された楽曲数に関わらず、1公演(1演奏場所)を単位として算定する使用料です。包括使用料を適用する催物等では、利用された楽曲の中に、JASRACが管理する楽曲と他の著作権等管理事業者(※1)が管理する楽曲が混在することがあります。このことから、利用されたJASRAC管理楽曲部分に対する使用料であることをより明確にするため、包括使用料に利用割合を乗じることといたします。

(利用割合の算出方法)

①公演ごとの実績に基づく利用割合

原則として、1公演ごとに、利用報告に基づき、以下の計算式により利用割合を算出します。

<計算式>

JASRAC管理楽曲の演奏回数


JASRAC管理楽曲の演奏回数 + 他の著作権等管理事業者管理楽曲の演奏回数



ご請求額は、1公演ごとの包括使用料に、上記計算式で算出した利用割合を乗じて得た額に消費税相当額を加算した額となります。

②みなしの利用割合

①の方法による利用割合の算出が困難な場合(※2)は、みなしの利用割合を反映します。初年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)のみなしの利用割合の値は、99.9%とします。

<算出方法>

2019年7月から2020年6月までの期間に、利用割合の反映対象となる包括使用料で算定した催物で利用された楽曲のうち、J-OPUS(オンライン利用申込)によって利用報告を受けた全楽曲をもとに、①の計算式で算出しました。

今後は、年度ごとにみなしの利用割合の値を見直しする予定です。

※1 現在、株式会社NexTone1社のみ

※2 公演ごとに楽曲の利用報告が行われないショッピングモール、遊園地など