プログラム |
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−第17回−
2009年7月9日(木)19:00〜20:45
テーマ『進化するアルゼンチン・フォルクローレ』 |
講義概要
タンゴや音響派など独自の文化を持つアルゼンチン音楽シーン。フォルクローレも伝統と時代の狭間で日々進化しており、型にはまった保守的な“民謡”としてではなく、様々なジャンルと融合した現代的な“フォーキー・ミュージック”へと発展してきた。今聴くべき新感覚のアルゼンチン・フォルクローレにスポットを当てる。 |
講師: |
栗本 斉 (音楽評論家)
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音楽と祭りを求めて中南米を2年間放浪してきた旅人ライター。帰国後はラジオの選曲構成、書籍や雑誌の執筆、コンピレーションCDの企画などで活動中。著書に『ブエノスアイレス
雑貨と文化の旅手帖』。7月には“旅と音楽”をテーマにしたディスクガイド本を出版予定。
個人ウェブサイトは【旅とリズム】
http://www.tabi-rhythm.com |
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演奏: |
アリエル・アッセルボーン(Ariel Asselborn) (ギタリスト、作曲家、シンガー・ソングライター)
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©Etsuo Kawamura |
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1976年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれのギタリスト、作曲家、シンガー・ソングライター。2003年より東京を拠点に活動開始。アルゼンチン・フォルクローレをルーツにギター独奏と弾き語りを行い聴衆を魅了している。これまでに2枚のソロアルバムを発表。ソロ、共演、楽曲提供、ゲスト参加、ギター教授など幅広く活動中。JASRACメンバー。
http://www.arielasselborn.com/ |
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−第18回−
2009年10月15日(木)19:00〜20:45
テーマ『文化の十字路・バルカン半島の音楽』 |
講義概要
ヨーロッパ東南のとても美しいバルカン半島。かつてはローマ帝国、オスマントルコ帝国、オーストリア・ハンガリー帝国と列強の支配を受け、豊かな文化、そして情熱を育んできました。ビザンチンにさらにイスラムの影響を受けた文化の十字路の音楽を、講師2人各様の経験を含めてご紹介します。 |
講師: |
ヤドランカ(Jadranka Stojaković)(シンガーソングライター・画家)
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様々な人種から構成された家族の中で育ち、スターダムに入った10代以降の40年間、音楽家として4大陸を旅する。2つの大学では心理学と美術を学ぶ。‘84年のサラエボ五輪ではテーマ曲を手がけ、一躍旧ユーゴの国民的アーティストとなり、同年ユーゴスラビア芸術賞を受賞。歴史的変遷を汲みながら、自身の創作活動でも異なる文化を多様に表現している。JASRACメンバー。詳しくは
http://www.jadranka.jp |
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アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ(Andrijana Cvetkovik) (映像作家、映画研究家)
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旧ユーゴスラビア・マケドニア出身。ブルガリアのクリスティヨ・サラホフ国立舞台映画芸術アカデミーにて、映画テレビの演出論で修士号を取得後、来日。今年度、日本大学芸術学部にて博士号を取得し、日本国内に留まりプロとして活動する予定。短編ドキュメンタリー映画の監督・脚本・制作を手がけ、発表作品に「Be-coming」(2006年)「波の時間(Time
of the Wave)」(2008年)などがある。 |
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演奏: |
ヤドランカ(ヴォーカル、サズ、ギター)
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坂田 美子 (薩摩琵琶)
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神津善行によるグループ「六華仙」、山本寛斎スーパーイベント、清水寺音舞台に参加するなど、古典から現代に至る幅広いジャンルにおいて国内外で演奏活動を行う。
琵琶弾き語りのための楽曲を作曲したり、現代語を取り入れるなど様々な試みをしたオリジナル曲の創作、発表にも力を入れている。桐朋短期大学琵琶科非常勤講師。JASRACメンバー。 |
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稲葉 美和 (箏)
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生田流箏曲の他にもJAZZ理論・作曲理論等を学び、オリジナル曲を中心としたコンサート活動をする他、NHKTV「アジア・知られざる大自然」、NHKスペシャル「大地の子を育てて」(2005年日本賞グランプリ受賞番組)を始めとするTV番組等の音楽制作や個性的な箏の演奏家として精力的な活動をみせる。JASRACメンバー。 |
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−第19回−
2010年2月4日(木)19:00〜20:45
テーマ『西アフリカ<グリオ>の世界:伝統からポップスまで』 |
講義概要 西アフリカのマンデ民族には<グリオ>と呼ばれる伝統的な語り部がいる。グリオは民族の歴史を音楽にあわせて語り継ぐとともに、結婚式などの伝統行事で歌う。そんな彼らが植民地からの独立を経て現在のグローバル社会にいたる変化の中でどのように活躍してきたか、ポップスとの関わりに焦点を当てながら紹介する。 |
講師: |
鈴木 裕之(国士舘大学教授・文化人類学)
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国士舘大学教授(文化人類学)。アフリカのポピュラー音楽を研究。コート・ジヴォワールのレゲエ・ラップおよびギニア・マリのマンデ音楽を専門とする。著書に『ストリートの歌:現代アフリカの若者文化』(世界思想社)、訳書にマビヌオリ・カヨデ・イドウ『フェラ・クティ』(晶文社)、エレン・リー『ルーツ・オヴ・レゲエ』(音楽之友社)などがある。 |
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演奏: |
ママドゥ・ドゥンビア(Mamadou Doumbia) (ギタリスト、作曲家、編曲家、西アフリカ伝統弦楽器奏者)
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マリ共和国クリコロ県生まれ。1991年より日本に移住。セカンドアルバム「YAFA」が、イギリスのBBCミュージックマガジン「The Best CDs of 1997」で一タイトルに選ばれる。2000年5月、初のマキシシングル「BIRDS」をリリースし、TV番組「ここがヘンだよ日本人」のエンディングテーマ曲となる。08年5月、TICAD
W(第4回アフリカ開発会議)のオープニングパーティーで、天皇皇后両陛下、日本政府高官、アフリカ諸国首脳にコラの単独演奏を披露。現在、コラ、アフリカン・ギター、ンゴニなどアフリカ音楽、文化の紹介のため、日本各地にて公演中。 |
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