わが国のコンテンツビジネスにおいては、これまでプラットフォーム、コンテンツホルダー、権利者団体等が話し合いに基づく協力関係を築くことによって、携帯電話での音楽配信ビジネスを始めとした、新たなビジネスモデルを成立させてきました。 しかし、近年スマートフォンやタブレットPCが登場したことにより、ユーザーのコンテンツへの接し方が変わりつつあることに加え、欧米ではすでに普及が進んでいる定額・聴き放題の音楽配信に代表されるクラウド型のサービスがわが国に上陸すれば、コンテンツビジネスの収益構造にも大きな変化が生じるものと考えられます。このようにコンテンツビジネスを取り巻く環境が大きく変わろうとしている中で、コンテンツホルダーや権利者は、既存の枠組に囚われない新たな発想に基づくビジネスモデルを提案すべき状況にきています。 ケータイやスマートフォン等のモバイル端末を日常的に駆使して最新の情報を得ようとする「ネオ・デジタルネイティブ」と呼ばれる世代の出現により、ユーザーのコンテンツ視聴スタイルが大きく変化しているとの分析もある中で、コンテンツホルダー、プラットフォーム、及び権利者団体が一堂に会し、ユーザーのニーズへの適切な対応と創造のサイクルの維持・発展は両立されるべきであるとの観点から、わが国独自のデジタル市場の開拓に向けた可能性を考察します。
当日の模様(14:00~)は、ニコニコ動画「ニコニコ生放送」で中継される予定です。
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