プログラム |
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-第20回- 2010年7月15日(木)19:00~20:45 『インド古典音楽の現在(いま):ビートルズからグローバルへ』 |
講義概要 1960年代にビートルズが北インドの古典音楽で用いられる弦楽器シタールを取り入れて以来、インド音楽は世界的に知られるようになった。以来、さまざまなジャンルと有機的に結合しながら、豊かで多様な音世界を生み出してきた。グローバル化のなかで変容するインド伝統音楽の世界を、もう一つの古典音楽の系統である南インドの音楽と共に紹介する。 |
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講師:井上 貴子 (大東文化大学国際関係学部教授) |

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東京藝術大学卒業後、インドのデリー大学大学院に4年間留学、カルナータカ音楽(南インド古典音楽)声楽を専攻、修士号を取得して帰国。インド各地及び日本国内でコンサートや講演を行う。東京大学大学院総合文化研究科、博士(学術)。現在、大東文化大学国際関係学部教授としてインド音楽と歴史を講じている。著書に、『近代インドにおける音楽学と芸能の変容』(青弓社、2006年)、『ビートルズと旅するインド、芸能と神秘の世界』(柘植書房新社、2007年)他がある。 http://www.daito.ac.jp/~itakako/top-page.htm | | |
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演奏:伊藤 公朗 (シタール演奏家) |
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 写真提供:平澤寛
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1977年ヒマラヤの聖地バドリナートで、音楽修行僧ナーダヨギ D.R.パルワティカルに外国人で唯一弟子入り。師と共にインド国内の聖地を巡礼、5年間の修行僧生活を送る。82年ハイデラバードに移り、州立音楽院教授シタール奏者K.アトマラームに師事。現在故ナーダヨギの教えを継ぎ、寺院・神社他多方面でインド音楽の奥深さを伝えている。 http://www.anjalimusic.jp/ |
U-zhaan (タブラ奏者) |

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タブラ奏者。オニンド・チャタルジー、ザキール・フセインにタブラを師事。1999年からヨシダダイキチ、Yoshimi(Boredoms、OOIOO)と、サイコババとして活動。2000年より「ASA-CHANG&巡礼」に加入し、02年に発表された「jun ray song chang」はイギリスleaf のベストセリングCDとなり、WIRE誌の年間ベスト4アルバムに選出される。UA、ハナレグミのライブサポートや、HIFANA、chari chari、Polaris、つじあやの等多数のアーティストの録音参加など、インド古典音楽からJ-popまで幅広く活動している。 http://u-zhaan.com/ | | |
伊藤 美郷 (タンブーラ) | |
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-第21回- 2010年10月14日(木)19:00~20:45 テーマ『伝統と革新に揺れ動くフラメンコのギターと歌』 |
講義概要 スペイン南部アンダルシア地域で育まれたフラメンコ。稀有なアラブ・アンダルシア混合文化の原石をジプシーが磨きあげ、独自の表現を獲得した。今や世界中に舞踊人口は広がるが、ギターと歌の秘術を聞かずしてフラメンコは語れない。1970年代以降、頑迷な伝統主義と果敢な革新実験の狭間で格闘してきた、フラメンコ・シーンを検証する。 |
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講師:佐藤 由美 (音楽ライター)
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音楽ライター。アルゼンチン・フォルクローレの歌との出合いをきっかけに、『中南米音楽』(現『ラティーナ』)誌の編集に携わる。『ラティーナ』編集長、2000年に『パセオフラメンコ』編集長をつとめ、02年よりフリーランスで執筆活動中。大西洋をまたぐスペイン語圏、ポルトガル語圏音楽を得意としている。
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演奏:沖 仁 (フラメンコギタリスト) |
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1974年生まれ。高校卒業後、カナダで一年間クラシックギターを学ぶ。その後スペインと日本を往復し20代を過ごす。2006年、アルバム「Nacimiento」で メジャーデビュー。同年12月には、NHK「トップランナー」に出演。07年4月~NHK大河ドラマ「風林火山」紀行テーマ曲を担当。ヨーロッパ、南米、アジア等で海外公演多数。 http://www.tone.jp/ | |
石塚 隆充 (カンタオール<フラメンコ歌手>) |

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学生時代にカンテに出会い独学で始め、卒業後1998 年よりスペインへ渡りフラメンコの本場ヘレス・デ・ラ・フロンテーラのサンティアゴ地区に滞在し現地のジプシー達に学ぶ。通算8年間ほどスペインに滞在し、現地アーティストとフェスティバルやコンサート等多数出演。日本人離れした彼の唄は国内はもとよりスペイン人からも定評がある。 http://www.takante.info/ | |  |
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-第22回- 2011年2月17日(木)19:00~20:45 テーマ『タンゴ・古くて新しいブエノスアイレスの鼓動』 |
講義概要 140年余と言われる長い歴史を持つ都市音楽タンゴ。今回はタンゴの歴史を簡潔に説明した後、1980年代半ばから世界的に広まったタンゴダンス・ブーム、1997年から起こったアストル・ピアソラ作品の再評価、1990年代半ばから登場した新しい若手音楽家の登場を背景にしたアルゼンチン・タンゴの「今」を音源・映像と共に紹介する。 |
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講師:西村 秀人 (名古屋大学大学院国際開発研究科准教授) |
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名古屋大学大学院国際開発研究科准教授、日本タンゴ・アカデミー理事、日本ポピュラー音楽学会理事。高校時代から中南米音楽を愛好、大学でスペイン語を学び、大学院で音楽研究を続ける。現在に至るまでCDの解説・選曲・歌詞対訳、記事執筆などを多数担当。主著書に『200DISCS ピアソラ/タンゴの名盤を聴く』(立風書房、2000年)など。現在『ラティーナ』に連載「21世紀のタンゴ・マエストロたち」を執筆中。 「カフェ・デ・パンチート」 http://hidetonishimura.com.ar | |
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演奏:オルケスタ・アウロラ

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現在のタンゴシーンを牽引する若手ミュージシャンで構成される このバンドは、本場ブエノスアイレスの評価も高い。タンゴ界のみならず、さまざまなジャンルで活躍する会田桃子(Vn)、青木菜穂子(Pf)の女性ふたりをリーダーに、古典からオリジナルまでこなす。 |
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