平成10年度の徴収額は984.8億円
平成10年度の使用料等徴収額は、総額で984億8,270万円、前年度に比べ42億円、4.5%の増となりました。徴収額の分野別内訳と前年度比は次のとおりです。(単位は億円、カッコ内は前年度比)
演奏338.9 (113.6) 録音518.8 (102.7) 出版24.2 (108.0) 貸与47.3( 98.3) 通信カラオケ48.6( 76.0) 私的録音補償金6.8 (145.8) 種目別の内訳では、『演奏』のうちの「カラオケ」は、平成10年からすべてのカラオケ利用店から徴収を開始し、契約が順調に進んだこと、また悪質な店舗への法的措置など管理業務を重点的に推進した結果、142.2億円を徴収、前年度比127.6%の増となりました。また徴収額の中で最も大きな割合を占める『録音』の「オ−ディオディスク(CDなど)」は、年間を通してミリオンセラーが相次ぎ、396.1億円、前年度比102.5%の増となりました。
また、全体に占める割合は大きくありませんが、携帯電話への着信メロディの入力方法を説明した、いわゆる「着メロ本」の影響で、『出版』も前年度比108%と伸びをみせました。
通信カラオケが前年度比76%と大きく減少しているのは、9年度は、音楽電子事業者協会(AMEI)加盟14社との合意による清算使用料を含む27ヵ月分が支払われているのに対して、10年度は、1年=12ヵ月分の本来の支払いサイクルとなったためです。