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『勝手にしやがれ』(77年5月)
次の日レコーディングの打ち合わせなのになかなかできなくてね。サビから作ったり2番から作ったりしたんだけどね。それで半分あきらめて、家に帰ってピアノの前に座ったら、イントロのフレーズがすんなり出てきて、あとは「壁ぎわに〜」とすぐに出来ました。最初は16ビートだったんですよ。レコード大賞をとるなんて、もちろんそのときは思いもしなかったですね。いつもそうなの。これ売れるだろうなとか別に思わなかったね。 |
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『憎みきれないろくでなし』(77年9月)
不思議なメロディーラインですねって言われたことがある。豆腐売りの「パーフー、パーフー」っていうあのラッパの音。「キザなセリフだね・・・パーフー」。そういう音程で行くでしょ。あれ、豆腐屋さんからヒントをもらってるんですよね。 |
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『サムライ』(78年1月)
これも苦労した曲。クルマにギターとカセットを積んで、スタジオに着いた。レコーディングまで3時間ある。「さあ作ろう!」ってクルマの中で作った。翌日からジュリーはロンドン。もうその日しかない。何とか形を作って歌をかぶせた。そして歌だけを生かして楽器をアレンジし直したの。もう綱渡りでした。 |
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『あなたに今夜はワインをふりかけ』
(『サムライ』B面曲)
打ち合わせで、『勝手にしやがれ』が、タイトルがちょっと横柄かなということで、もしボツになったときにそれに代わる曲ということで、メロディー先行(メロ先)で作った曲。ラララで作っているからデモテープがないんです。この曲が入っているLP「思いきり気障な人生」(77年11月発売)は大好きなアルバムですね。 |
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『ダーリング』(78年5月)
このころはわりとギターで、ガチャガチャとサウンドを作っていました。気に入ったエコーマシンを購入して、それを駆使してね。 |
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『ヤマトより愛をこめて』(78年8月)
この曲のピアノのサウンドがすごく気に入っています。アタッチメントを付けて弾いているんだけど。レコーディングのとき、編曲の宮川泰さんが「あのピアノの音どう出しているの」と聞いてこられて、「生ピアノにマイクを入れてこのコンプレッサーに通して・・・」と説明したんです。 |
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『LOVE(抱きしめたい)』(78年9月)
レコード大賞のV2行けるかなと盛り上がっていた曲。まわりではもう間違いないと言われていただけに・・・まあ残念だったよね。 |
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『カサブランカ・ダンディ』(79年1月)
この曲は曲を云々するより、沢田のパフォーマンス、それに歌っている表情が良かったよね。 |
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『OH!ギャル』(79年5月)
今度出すデモテープ集のアルバムに入れたこの曲は初期バージョンで、歌詞が違っているんです。阿久さんに許諾をとらないと(笑)。聞き比べるとおもしろいですよ。沢田研二の曲のほとんどは詞が先でした。 |
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『ロンリー・ウルフ』(79年9月)
好きな曲のひとつです。詞は喜多條忠さんですが、僕のデモテープを聞いて「今まで書いた詞で、一番いい曲に仕上げてくれた。どうもありがとう」って手紙をいただいた。うれしかったですね。 |