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プレスリリース

2004年5月19日
社団法人日本音楽著作権協会
JASRAC

平成16年度定例記者会見

2003年度の使用料徴収額等、JASRACの事業結果はおよそ以下のとおりでした。

■ 2003年度の使用料等徴収額

 2003年度JASRACにおける使用料等の徴収額は、およそ1,094億7,000万円でした。これは昨年度に較べて3.2%の増となっています。
 2003年度はCDの生産実績の不振が続き、オーディオディスクの徴収額はおよそ282億7,000万円、前年度比91.6%と5年連続で前年度を下回る結果となりましたが、DVDの売上が好調であったことからビデオグラムの使用料が大きく伸びたこと、マイク一体型カラオケが好調であったこと、放送使用料、また着信メロディデータ配信を中心とするインタラクティブ配信の使用料が堅調な伸びを示したことにより、徴収総額では前年度実績を上回ることができました。
 種目ごとの徴収額は資料「平成15 年度使用料等徴収額」をご参照ください。

■ 国際間の著作権管理充実に向けた取組み

 JASRACは、国際間の音楽著作権管理のネットワーク化をさらに推進するなかで、特に日本の音楽作品に対する支持が高いアジア地域における団体との間においても、相互管理契約の締結を進めておりますが、2003年度には中国の音楽著作権管理団体MCSCとの間で録音権分野についての相互管理契約を締結しました。
 MCSCとは、すでに1996年に演奏権分野の相互管理契約を締結しておりますが、今回の契約締結により、演奏権・録音権両分野にわたり、日中間でお互いの音楽作品を管理する環境が整いました。また、今回の契約締結に至ったことで、これまで実現できなかった音楽CDやDVDなどの録音・録画物に係る著作権を管理し合うことが可能となり、CD等の海賊版に対する施策についても今後両団体が連携して行なうことが可能となりました。
  JASRACは、これらMCSCとの間の相互管理契約をより実効あるものとすべく、これまで実施してきた研修生受け入れなどの人的交流を今後もさらに進めていく予定です。このほか、Cott(トリニダード・トバゴ)、Assim(ブラジル)、SOCINPRO(ブラジル)と相互あるいは片務の管理契約を締結しました。この結果、2004年3月末日時点での管理契約の締結状況は、76カ国3地域105団体となります。

■ ネットワーク上の著作権管理への取組み

 高度情報化社会における効率的な音楽著作権管理の実現と、権利者の利益の擁護を両立させることを目指して、次の業務に取り組みました。

1. 大学管理下のネットワークの違法音楽ファイル交換に警告
   JASRACはインターネット上の違法な音楽利用を監視するシステムJ-MUSEを運用し、ネット上の違法利用への対応を強化していますが、大学の管理下にあるネットワークにおいてもJASRACの管理著作物がファイル交換により侵害されていることが判明、全国の国公私立1,227の大学へ著作権侵害防止に協力を求める文書を送りました。その後、実際にファイル交換が行われていた12大学に著作権侵害防止対策を要請する書簡を送りました。これに対し、これらの大学から、大学としての対策、教職員、学生への著作権遵守の啓蒙・指導など、今後の対応についての回答が寄せられました。

2. プロバイダ責任制限法に基づく送信停止措置
   JASRACは、「プロバイダ責任制限法」の実効性を高めるために設けられた著作権関係ガイドラインに基づく信頼性確認団体として、2004年3月末までに56,195ファイルにのぼる権利侵害情報について、各プロバイダーに送信防止措置請求を行いました。そのうち、 52,929ファイルについて削除され侵害が停止されました。請求を行ってから停止されるまでの期間は平均して10.33日です。

3. 利用許諾手続きのオンライン化
   インターネット上での音楽利用については、2001年7月から利用申請(J-TAKT)、利用曲目の報告、使用料の請求・支払(J-NOTES)をオンラインで行えるシステムを整えていますが、演奏会、録音、映像、出版についてもオンラインでの利用許諾手続きができるようシステムを整えています。今年度中に本格稼働の予定です。


■ 法的措置関係

1. ファイル交換サービス訴訟で終局判決
   JASRACが提訴していたインターネット上のファイル交換サービスに関する訴訟で、東京地方裁判所は12月17日、「ファイルローグ」を運営していた有限会社日本エム・エム・オーと松田道人代表に対し、音楽ファイルの送信差止めと3,450 万円の損害賠償の支払を命ずる判決を下しました。

2. カラオケ教室での無断複製、全国ではじめて刑事告訴
   1997年にカラオケ教室を開講して以来、継続して市販用音楽CDからダビングしたカセットテープや、歌詞カード・楽譜のコピーを8クラス(1クラス20~30名)以上の生徒に月1回販売していた那覇市のカラオケ教室の講師を7月28日、刑事告訴しました。このカラオケ教室の講師に対しては、JASRACや日本レコード協会など9団体で構成する不法録音物対策委員会が再三にわたり警告を行っていましたが、教室内での違法行為が改善されず、極めて悪質でした。カラオケ教室における無断複製についての刑事告訴は、これが全国ではじめてです。

3. 愛知県下のダンス教室に対する控訴審判決
   愛知県下の社交ダンス教室(7事業所)に対して、JASRACの管理著作物の利用差止と損害賠償を求めていた本案訴訟の控訴審判決で3月4日、名古屋高裁は、ダンス教室での録音物による再生演奏は不特定多数の者に対する「公の演奏」にあたるとして、経営者らに管理著作物の利用差止と3,646万円の支払を命ずる判決を下しました。
 一審の名古屋地方裁判所は、昨年2月7日の判決で、経営者らの著作権侵害を認め、管理楽曲の利用差止を命じたものの、侵害期間等、JASRACの請求の一部が認められなかったため控訴していました。

4. 通信カラオケリース事業者と和解
   大阪の通信カラオケリース事業者に対し、同社のリース先無許諾店舗での管理楽曲の利用差止と損害賠償を求め本案訴訟を提起していた事件で、同社より和解の申し出があり、同社及び利害関係人が有する356店の無許諾リース先店舗の損害金の支払いと、今後のリース先店舗での無許諾利用解消措置の実行を条件に大阪地裁において裁判上の和解が成立しました。
 この和解成立に伴い、同社が大阪高裁に行っていた控訴を取り下げたため、著作権の直接侵害者である無許諾利用の店舗にカラオケ機器及び楽曲データを提供しているカラオケリース事業者の間接侵害責任を認めた大阪地裁の判決が確定しました。

■ 2003年度に実施したJASRAC文化事業

 JASRACは1998年度から、会員の会費を主な財源として「著作権思想の普及に関する事業」「音楽著作物の創作または普及活動に対する支援事業」「音楽の利用開発に関する研究に対する支援事業」を3本柱とする公益的文化事業を行っています。
 2003年度は、35の事業を実施したほか、私的録音補償金管理協会(SARAH)からの共通目的基金の助成を受け、著作物の創作の振興及び普及に資するための3事業の合計38事業を実施しました。


■ 2004年JASRAC賞~金賞に「世界に一つだけの花」

 2004年JASRAC賞が決まりました。
 JASRAC賞は、著作物使用料の分配額によって決定、関係権利者に対し、その功績と栄誉を称え、かつ、JASRACへの貢献に感謝して顕彰するものです。
 22回目の今年は、2003年4月から2004年3月までの1年間の分配額を対象にしています。また、金・銀・銅賞作品の製作・販売レコード会社等に対しても、各受賞作品の公表、普及に尽くした功績を称え、JASRACへの貢献に謝意を表すため、感謝状を贈っています。


2004年JASRAC賞受賞作品

金賞
国内作品の分配額第1位
「世界に一つだけの花」
作詞者・作曲者 槇原 敬之
音楽出版者 株式会社 ジャニーズ出版
レコード製作・販売 ビクターエンタテインメント 株式会社
歌唱 SMAP


銀賞
国内作品の分配額第2位
「ドラゴンボールZ BGM」
作曲者 菊池 俊輔
音楽出版者 株式会社 フジパシフィック音楽出版
ビデオグラム製作 東映アニメーション 株式会社
株式会社 集英社
株式会社 フジテレビジョン
ビデオグラム販売 株式会社 ポニーキャニオン


銅賞
国内作品の分配額第3位
「亜麻色の髪の乙女」
作詞者 橋本 淳
作曲者 すぎやまこういち
音楽出版者 株式会社 セブンシーズミュージック
株式会社 ヴィーナストーン
レコード製作 エイベックス 株式会社
レコード販売 株式会社 エイベックスディストリビューション
歌唱 島谷ひとみ


国際賞
国内作品のうち、
外国入金の分配額第1位
「ポケットモンスターBGM」
作曲者 宮崎 慎二
音楽出版
株式会社  テレビ東京ミュージック
株式会社  メディアファクトリー
株式会社  小学館ミュージックアンドデジタルエンタテイメント


外国作品賞
外国作品の分配額第1位
「ZOOM ZOOM ZOOM」
O.A.&O.C. JOAO CARLOS ROSMAN
O.P. SERAPIS BEY MUSIC
S.P. イーエムアイ音楽出版 株式会社


以上

-添付資料-
平成15年度使用料等徴収額
2004年JASRAC賞受賞作品


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