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プレスリリース

2003年4月10日
社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
社団法人日本レコード協会(RIAJ)

オンラインストレージサービスを悪用した著作権侵害を摘発
~音楽ファイルやゲームソフトを「無断公開」した2被疑者逮捕~

 インターネットを使ったデジタルデータの保管・公開サービスである「オンラインストレージサービス」を悪用して、市販の音楽CDから作成されたMP3形 式の音楽ファイルを権利者に無断でサーバに複製し、公衆に送信できる(送信可能な)状態にしていたとして、京都府警ハイテク犯罪対策室と堀川署は2003 年4月10日、新宿区在住の男性A(18歳)の自宅を著作権法違反(公衆送信権及び送信可能化権の侵害)の疑いで家宅捜索し、同日、Aを逮捕したことを発 表しました。

 また、同署では、同サービスを同様に悪用してゲームソフトを権利者に無断でサーバに複製し、公衆に送信できる(送信可能な)状態にしていた栃木県小山市 在住の派遣社員男性B(31歳)を、著作権法違反(公衆送信権の侵害)の疑いで逮捕し、京都区検察庁に送検したこと、Bはすでに略式命令を受けていること を明らかにしました。

 「オンラインストレージサービス」は、インターネットに接続されたサーバにデジタルデータ(ファイル)を蔵置することにより、パソコン等を使って、時間 や場所による制約を受けずにファイルにアクセスできるだけでなく、パスワードを用いてグループで共有したり、一般に「公開」することができるサービスとし て、ブロードバンドや常時接続環境等の整備に伴って普及しつつあります。このサービスを利用して著作物を蔵置することにより、容易に著作権・著作隣接権の 侵害が起き得ることが懸念されていますが、今回の事件は、その危惧が現実となった事例といえます。

 Aは、2002年9月ごろから、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社が運営するオンラインストレージサービス「シェアステージ」等を悪用し て、数十タイトルの市販の音楽CDの音源をMP3形式ファイルに変換して当該サーバに蔵置し、不特定多数のインターネット利用者を募ってグループを形成し た上で、参加者に対して送信できる状態にしていました。
 これに対し、著作権を管理するJASRAC及びRIAJ会員社のエイベックス株式会社及び会員関連会社の株式会社デフスターレコーズが刑事告訴を行い、 これに基づき堀川署が捜査を進め、今回の逮捕に至ったものです。
 なお、今回の告訴対象となった楽曲は、エイベックス社の浜崎あゆみ「Voyage」、デフスターレコーズ社の平井堅「大きな古時計」の2曲です。また、 提供楽曲の中に同じくRIAJ会員社の株式会社ポニーキャニオンのFLAME「Remind」も確認されており、追って告訴の予定です。
 
 またBは、2001年10月ごろから、同じく「シェアステージ」を悪用して、任天堂株式会社が著作権を有するゲームボーイアドバンス用ソフト「スーパー マリオアドバンス」のプログラムを当該サーバに蔵置し、不特定多数のインターネット利用者を募ってグループを形成した上で、グループの参加者に対して送信 できる状態にしていました。
 Bは、「シェアステージ」のサービス利用(データ蔵置)が一定量まで無料であることに着目して17個の利用IDを取得し、2003年2月25日までの間 に、179タイトルのゲームボーイやゲームボーイアドバンス用のソフトをアップロードしていました。同署では、2003年2月25日にBの自宅などを家宅 捜索して、ゲームソフトなどが記録されたCD-Rなどを押収し、Bを逮捕して調べを進めていました。Bは3月7日に京都区検に送検され、同日、京都簡易裁 判所から罰金30万円の略式命令が下されています。

 今回の事件に限らず、インターネット上の新しい技術やサービスを悪用した著作権・著作隣接権の侵害行為が後を絶ちません。ACCS、JASRAC、 RIAJの3団体は、さまざまな機会を通じて広報・啓発活動を展開し、著作権ルールの普及に努めていますが、このような侵害行為が蔓延することは、クリ エーターやコンテンツ産業全体に甚大な損害を与え、文化創造の芽を摘むとともに、ひいては多様なコンテンツを享受する機会を一般ユーザーから奪うことにつ ながると懸念しています。この点について、あらためて皆さまのご理解を賜りますようお願い申し上げます。
 3団体では連携をさらに強化し、このような権利侵害には、法的措置を含むあらゆる手段・方法を通じて、断固たる姿勢で対応していく所存です。

以上


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