ページの先頭です
ページ内移動用のリンクです


プレスリリース

2001年6月29日
社団法人 日本音楽著作権協会
(JASRAC)

音楽「電子透かし」の世界的な普及に向けた技術の最終選定作業を実施

社団法人日本音楽著作権協会(以下JASRAC、本部:東京・渋谷区、理事長:吉田茂)は、株式会社野村総合研究所(以下NRI、本社:東京・千代田区、 社長:橋本昌三)に業務を委託し、著作権管理団体の国際組織であるCISAC(本部:パリ、事務局長:エリック・バティスト)、BIEM(本部:パリ、事 務局長:ロナルド・ムーイ)とともに、音楽「電子透かし」の世界的な普及に向け、技術の最終選定作業「STEP2001」を実施致します。

昨年実施した「STEP2000」は、著作権に関する権利者独自で行う国際的な実験として数多くの主要企業の参加を得ることができ、社会的な注目を浴びる と同時に、音楽「電子透かし」の技術評価を行い、その結果を公にした最初の実験として、高く評価されるところとなりました。今回実施する 「STEP2001」は、この「STEP2000」を発展させ、音楽「電子透かし」の世界的な普及を実現する具体的な諸活動を一層推進するため、デジタル 音楽著作物流通において実際に利用可能と考えられる技術「水準」を公開し、且つ、その水準を満たす能力を有する技術(企業)の選定を行います。

「STEP2001」は、著作権管理団体が行う電子透かしの技術の評価作業としては、最終フェーズのものとなりますが、JASRAC等の著作権管理団体は、実験後も、選定された技術について、実際の利用実証の活動を進めていく予定です。


■STEP2001の実施体制

STEP2001の実施主体はJASRAC、CISAC、BIEMで構成されます。プロジェクトリーダーはJASRACが務め、実験の結果 に基づき、「利用可能な技術水準の策定」とこうした「能力を有する技術(企業)の選定」を行います。事務局及び実験業務(*)はJASRACの委託により NRIが担当します。また、世界各国の著作権管理団体が、STEP2001を後援します。

日本音響研究所(本社:東京・渋谷区、所長:鈴木松美)が実験の実施に協力します。


■STEP2001参加企業募集

STEP2001は、高品質の音楽の電子透かし技術の申し込みを、広く世界から募集します。
募集要項についてはこちらをご覧ください。


■STEP2001の実施スケジュール

参加募集は、2001年7月25日に締め切ります(日本時間、以下同)。参加企業は、実験に必要な課題を2001年8月25日までに事務局 へ提出し、事務局は、評価に必要な実験を2001年9月25日までに完了する予定です。デジタル音楽著作物流通における「利用可能な技術水準」と「同水準 の能力を有する技術(企業)」は、2001年10月に公表します。


■JASRACの電子透かしに対する考え方

JASRACは、昨年12月のインタラクティブ配信の使用料規定の認可に際して、著作権審議会より、配信事業者等の利用者団体に対し、著作権保護の技術的な強化を促すよう、規定適用の運用上の工夫が求められております。

JASRACが、電子透かしの導入を利用の許諾の条件とする構想を持つことは、次世代の著作権管理のビジョンである「DAWN2001」で既にお知らせした通りですが、先般のこうした答申を受け、「電子透かし」を導入する利用者団体に対し、技術が普及するまでの期間、「使用料の割引」を行い、より一層の著作権保護の技術的な強化を促していく意向です。

本件に関するお問い合せ先
JASRAC 広報部 林 Tel.03-3481-2164 Email.koho@pop02.jasrac.or.jp

STEP2001に関するお問い合せ先
NRI STEP2001事務局 Email.step2001@nri.co.jp


[資料] 電子透かし(Digital Watermark)について

電子透かし技術は、音楽等のデジタルコンテンツデータに、コピーを防止する信号やコンテンツ管理のためのIDデータを埋め込む技術です。従 来、コンテンツのヘッダ(冒頭)部分にデータを挿入し、対応していましたが、該当データが発見されやすく、除去(改ざん)が容易であるため、デジタル音楽 流通における著作権の保護や管理には不十分とされていました。

電子透かし技術は、データ全体領域の一部を別のデータに置き変えることにより、データを埋め込むため、データの除去、改ざんが難しく、これまでの懸念が解 消されると考えられています。但し、電子透かし技術は、本来のデータの一部を変換することに伴う音質の低下や、音楽を利用する際の様々な操作による透かし データの消去等の課題を技術特性として持ち合わせています。STEP2001では、こうした課題を解決する電子透かし技術について、権利者が利用にあたっ て問題がないとする水準をもって、選定していく意向です。


[資料] DAWN2001について

JASRACは、1999年6月、デジタル化・ネットワーク化時代の著作権管理のビジョンとして「DAWN2001」 を発表しました。DAWN2001は、権利者とエンドユーザーへ著作権管理の考え方を示すと同時に、配信事業者等、デジタル音楽流通に関わる事業者に対 し、事業の中に著作権管理をどう位置付ければいいのかを提示したものです。その中で、配信事業者に対し、「コピープロテクト」、「利用報告」と同時に、音 源への「電子透かし」の埋め込みを条件として、利用の許諾を行う構想を示しています。


ページの終わりですページの先頭へ戻る