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片柳 雅男
片柳 雅男
管理本部内国資料部内国一課
入社年:2005年 出身学部:理学部 2005〜 那覇支部 2009〜 内国資料部内国一課(現職)
Time Flow
8:40
出社。メールをチェック。音楽出版者や著作者からの様々な問い合わせや、海外の著作権管理団体から作品情報の提供依頼などが届く。
10:00
部内庶務。印刷物の発注やコピー用紙の補充などを行う。
11:00
音楽出版者からの電話応対。ある作品の管理方法に関する問い合わせ。今までに無い質問に戸惑う。作品情報を確認のうえ検討することに。
12:00
食事。妻に作ってもらったお弁当を食べながら、午後への英気を養う。
13:00
課内打ち合わせ。音楽出版者からの問い合わせについて、同じ課内の著作者担当と悩みながら解決策を練る。
作詞者、作曲者、音楽出版者の担当がそれぞれいるため、1つの作品についても、数人で連携しながら問題を解決する必要がある。
14:00
海外の著作権管理団体へメール。照会のあった、アニメで利用されたJASRACレパートリーの権利関係について、回答する。
15:00
一般の方からの電話応対。「JASRACの管理作品をアレンジしてコンサートで使いたいが、どうしたらよいか?」との質問を受ける。コンサートの著作権手続きはJASRACへ、アレンジについては作品の権利者である音楽出版者に問い合わせをするよう説明し、連絡先を案内する。
16:00
社内他部署へ連絡。映画担当の部署より照会のあった、新作映画で使われる楽曲の取り扱いについて、確認した結果を回答する。
17:00
作品届の入力作業。入力の間違いは分配金額の誤りに直結するため、緊張感を持って正確に迅速に行う。
18:00
著作者へ電話。提出された作品届の記載漏れ項目を問い合わせる。なかなかコンタクコトのとれない多忙な著作者が多い。
19:00
帰宅。自宅にて夕食と晩酌。
  笠原 充   西坂 萌   片柳 雅男   木 英頼   横田 訓也   清水 智子   岡村 克信   池上 光朗   伊藤 貴淑
「働くことの意味」や「働き方の理想」を掘り下げた就職活動
関東出身ですが、沖縄の大学に進学し、理学部で魚類の研究をしていました。理系だったため卒業後進学するか就職か悩みましたが、大学時代にやれることはやったという気持ちもあり、就職することを決意。大学3年の後半からは、卒業論文のための研究(サンプリングという魚の採取、解剖)が開始されたこともあって、就職活動との両立は時間的に厳しかったです。しかし、研究室の教授や先輩、友人たちの助けを借りて、なんとか1ヵ月間都内で就職活動をすることができました。

就職活動では、たくさんの企業の方々の話を聞くことで、自分なりの「働くことの意味」や「働き方の理想」を考えるよい期間になりましたね。面接がうまくいかなかったり、最終選考で落ちたりした時は、泣きそうになりながら先輩や友人と飲みに行ったことを覚えています。
変わり目だからこそ感じる面白さがあるはず
片柳 雅男高校時代に演劇をやっていたので、演劇の中で使う音楽の利用申請をする人がまわりにいたこともあり、JASRACの存在は知っていました。ただ、実際のJASRACの仕事は採用セミナーに行くまで正直きちんと理解していませんでした。採用セミナーで説明を聞いて思ったのは、社会における立ち位置がユニークな会社だということ。音楽ユーザーと権利者、ビジネスと文化の間のバランスを取っているような仕事は、他では味わえないと思います。また、仕事を通じて作詞者・作曲者のサポートができるところも、大きな魅力でした。

ちょうど就職活動中はiPodなどのポータブルオーディオプレイヤーが普及しだして、「CDで聞く」から「記録して聞く」時代に変わり始めた頃。そんな時代の変わり目にJASRACで仕事ができれば、きっとおもしろいだろうと思ったんです。もちろん、他の会社も同時に選考を受けていたのですが、他の選考がすべて終わる前にJASRACから内定を受け、即決。そして今でもその決断に間違いはなかったと思っています。
仕事の知識は失敗しながら増えていくもの
片柳 雅男最初に配属された那覇支部では、音楽を店舗やコンサート・イベントで利用される方々の著作権手続きの窓口の仕事を担当しました。窓口というと、ただ机に座って送られてきた書類を整理するようなイメージですが、実際は大違い(笑)。外へ出て、手続きが完了していないカラオケ店などの経営者に説明したり、ポピュラー、民謡などあらゆるジャンルのコンサートや、映像上映・ショーなどで音楽を利用しているイベントの主催者へ電話をかけて手続きの案内をするのが主な仕事でした。音楽を利用する方は払わなければならないお金なのか見極めようとしますので、法律にもとづく絶対に必要な手続きであることを説明し、理解していただくことが必要です。その上で、利用許諾契約を締結し、使用料のお支払いをしていただきます。長期間契約に応じてもらえず、やむを得ないと判断した場合には、調停や仮処分等の法的措置をとることもあります。法的措置に必要な申立書を作成したり、裁判所に出向いて立ち会う仕事を通して、JASRACは何を根拠に使用料を支払ってもらっているのか、その仕組みがよく見えてきましたね。実際にJASRACで働き始めて、目に見えない著作権というものを扱う仕事の難しさ、特に、支部で扱う「演奏権」は使っても形が残らない利用形態だからこそ、それに対して使用料を支払ってもらうことの大変さを実感しました。そして誰かがやらなければならない意義のある仕事だと思うようになりましたね。

仕事の知識は失敗しながら増やしていきました。3年目くらいまでは仕事を楽しいと思う余裕なんてなかったです。そんな中で支えとなっていたのは、全国に散らばっている同期の頑張りでした。今でもよく同期で旅行に行くのですが、旅行先で飲んでいると、自分の抱えている悩みや不満はみんなも同じだと知ったり、また、そこで得たそれぞれの仕事場の情報を持ち帰って自分の仕事場で生かしたりしました。まぁ、たいていはくだらない話なんですが、それがよいリフレッシュになってつらい時も乗り切れました。
新しいことを学び、考えもしなかったことに悩む日々
現在所属している内国資料部内国一課は、国内の権利者から作品に関する届を受け付け、内容を確認してデータベースに蓄積していくことが仕事です。このデータをもとに、JASRACは音楽ユーザーから預かった使用料を権利者へ分配しますし、音楽ユーザーはこのデータを見てJASRACへ申請をしてきます。著作権管理を行う上で基本となる重要なデータです。内国一課が新しくデータ登録する曲数は年間およそ8万曲。これをデータベースに入れていくのですが、ひたすら入力作業をしているわけではないんです。1曲1曲の権利関係を確定するために、権利者へ問い合わせをすることはもちろん、社内の他部署と連携して進める必要もありますので、毎日人と関わりながら仕事をしています。

作詞者・作曲者や音楽出版者の方と話をする中で、音楽業界がどのように動いているのかが見えてきたり、JASRACがどのように見られているかわかったりと、発見の連続です。内国一課では日々判断すべき事柄がたくさんあり、その根拠を相手にしっかりと説明していかなければならない。常に心がけているのは、権利者に安心して作品を預けてもらえるよう「正確に伝えること」。音楽ユーザーから権利者へと向き合う相手が変わったことで、新しいことを学び、今まで考えもしなかったことに悩む日々は充実しています。作詞者・作曲者の権利を防波堤のように守っていると実感ができるのは、JASRACの仕事の醍醐味ですね。
学生時代に使った時間は必ず自分へ返ってくる
就職活動の時に思っていた、音楽ユーザーと権利者のバランスを取る仕事が今の自分にできているかはわかりませんが、日に日に学ぶことが増えるにつれ、たくさんのことを知らなければバランスを取ることは出来ないのだと感じています。これからも常に変化に対応できるよう、日々アンテナを張り続け、知識を吸収するよう心掛けたいです。

学生時代と就職してからの大きな違いは「時間の価値」だと思います。よく「時間がない」と社会人は言っているなあと思っていましたが、その裏は「時間はあるけどそれに使うなら別のことに使いたい」のだと分かりました。大学生は比較的自由な時間が多いでしょうから、自分が何者であるか時間をかけて知っていくつもりで、いい時間の使い方をしてください。学生時代に使った時間は、就職活動する時にも社会へ出てからも必ず自分へ返ってきます。そして、就職活動の際には、自分が人生でどう振舞っていきたいかを考えて仕事を探すとよいのかもしれません。
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