JASRAC 一般社団法人日本音楽著作権協会

金賞「残酷な天使のテーゼ」 受賞関係者の喜びのコメント

及川眠子さん(作詞)のご挨拶

及川眠子でございます。
まず最初に、今回東日本大震災で被害にあわれた皆さま、亡くなられた方々、そして福島第一原発の事故で避難を余儀なくされている方々に心からお見舞い申し上げます。
16年前に創った楽曲が金賞というこのような立派な賞をいただけるとは思っていなくて、相当緊張しております。
私は、この詞がすばらしいからこの賞をいただけたのではなくて、例えて言うなら、生みの親より育ての親と自分自身の中で思っています。すごく下品な言い方ですが、佐藤さんの曲というすばらしい精子があって、凡庸な母親である私がいて、子供を産んだ。それが、エヴァンゲリオンというすばらしいアニメで使われて、歌手の高橋洋子さん、アレンジャーの大森俊之さん。そして、プロモーションしてくださったテレビ東京ミュージックの方々とか、そういう育ての親にたくましく美しく育てられた楽曲だと思っています。私自身は無力です。今回このような震災があった時に思うのは、医師免許を持っていればすぐ駆けつけて行けたのに、土木作業の経験があれば、何かお手伝いできたのに、ただ自分は東京にいて、部屋の中にいて、歌を書いているだけだと。なんて口惜しいというか、本当に自分の非力さに気づかされます。ただ、その後、テレビのニュースで人が坂本九さんの曲を口ずさんでちょっと元気になったというのを見て、「あ、歌って意味があるんだな」「自分がその歌に関わっていることに意義があるんだな」と、少しずつそういう思いがしてきました。『残酷な天使のテーゼ』というこの変なタイトルの歌が、果たして誰の力になるのかわかりませんが、誰かがこの歌を歌って、ちょっとでも元気になってくれて、ちょっとでも前向きに生きようという気持ちになってくれれば、私がいることの意義もあるのかなと思っています。そういう歌をできればこれからも書き続けていきたいなと思います。本日はどうもありがとうございました。

JASRAC会員インタビューコンテンツ「作家で聴く音楽」では、及川眠子さんの創作活動、音楽活動への想いをご覧いただくことができます。

(株)テレビ東京ミュージック(音楽出版者) 橋山 厚志 代表取締役社長のご挨拶

ご紹介いただきました橋山でございます。
2011年JASRAC賞金賞をいただき、ありがとうございました。
昨年の銅賞に続いて、多くのユーザー様にこの楽曲がご支持をいただき、お使いいただいたということで、大変喜んでおります。このたびの震災は、私たちの心の中に大きな傷を残しましたが、音楽が持っている力を信じて、これからも音楽のプロモーション、音楽制作をしていきたいと思います。作詞家の及川眠子先生、作曲家の佐藤英敏先生おめでとうございます。そして、どうもありがとうございました。
今日、外国作品賞を受賞したビートルズの『ALL YOU NEED IS LOVE』がこの会場で流れましたが、1966年の7月1日に武道館聴いたときの感動を思い出しました。この作品は、翌年の1967年の7月のリリースですが、今一番必要なのは、やはり「ALL YOU NEED IS LOVE」ではないかと、改めて思いました。今日はそんな因縁を感ずる日でありました。本当にありがとうございました。

佐藤英敏さん(作曲)からのメッセージ

昨年の銅賞に続き、今年は念願の金賞をいただけることになり、驚きと喜びと共に、この曲を愛してくれている人たちへの感謝の気持ちで、いっぱいです。
そして、日本全体が傷つき、自信を失いかけ、俯きかけている今だからこそ、みんなが胸を張り、上を向いて歩けるような、そんな作品を作りたいという、願いをいだいております。
これからは、この金賞の温かい重みをいつも感じつつ、その重みと温もりで、自分の美意識のバランスをとりながら、新たな作品作りに向き合って行こうと思っています。
本当にどうも、ありがとうございました。

2011年5月24日 作曲家 佐藤英敏

高橋洋子さん(歌手)からのメッセージ

この度は金賞受賞おめでとうございます。
作詞・作曲者の素晴らしさが、今日まで続く、長いヒットを支えてこられたのだと痛感しています。これからも益々、さらなる世界へと飛躍されますようお祈りしております。
また、歌手として、この楽曲を歌わせて頂けましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。
支えて下さった全ての出会いにも感謝いたします。皆様、本当にありがとうございます。

高橋洋子

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