CD、カラオケ、スマートフォンのアプリ・・・。
みんなの生活の中でなくてはならない音楽は、作詞家・作曲家など「音楽をつくる人」が苦労してつくったものなんだ。
そして、CDをつくるレコード会社、インターネットで音楽を販売(はんばい)する音楽配信(はいしん)会社、テレビ局などの「音楽をつかう人」がさまざまな方法で「音楽を楽しむ人」に音楽をとどけてくれているんだよ。
音楽などの作品を「つくる人」が、作品を「つかう人」に「つかっていいですよ」と言ったり、「だめですよ」と言ったりすることができる権利(けんり)です。作品を「つくる人」が「いいですよ」と許可(きょか)を出すときに「つかう人」からはらってもらうお金を「著作物使用料(ちょさくぶつしようりょう)」といいます。
JASRACは、「音楽をつくる人」から著作権の管理(かんり)をまかされて、「音楽をつかう人」に「つかっていいですよ」と許可を出し、著作物使用料をうけとって、そのお金を「音楽をつくる人」にとどける仕事をしています。
SNSなどで、自分の好きな音楽を紹介するとき、CDなどからパソコンに取り込んだ楽曲データや歌詞を無断(むだん)で掲載(けいさい)してはいけないんだ。
掲載するときには、作詞家・作曲家などの「音楽をつくる人」に許可(きょか)をもらう必要があるんだよ。
たとえば、みんなはお友だちの消しゴムをかりるとき、お友だちに「かりていい?」ってたずねるよね。
音楽をつかう場合も同じで、「つかっていい?」って、持ち主である作詞家や作曲家に許可をもらう必要があるんだ。
インターネット上で音楽が楽しめるのは、そのサイトを運営(うんえい)している人がきちんと「音楽をつくる人」に許可をもらって「著作物使用料(ちょさくぶつしようりょう)」をはらっているからなんだよ。
無断でコピーした楽曲データや歌詞が、SNSなどを通じてインターネット上に出回ると、「音楽をつくる人」に著作物使用料が入らなくなるから、活動資金がなくなって、新しい音楽が生まれなくなってしまうかもしれない。好きな歌手の音楽がきけなくなってしまうかもしれないよ。
インターネット上で見つけたお気に入りの動画や音楽を、
スマートフォンやパソコンなどにダウンロードするときには、次のことに注意しよう!
ダウンロードしようとしている音楽コンテンツは、ちゃんと作詞家・作曲家などの「音楽をつくる人」に許可をもらったものかな?
無断(むだん)で掲載(けいさい)されている音楽コンテンツをみんながダウンロードすると、「音楽をつくる人」に著作物使用料(ちょさくぶつしようりょう)が入らなくて困ってしまうんだ。
ダウンロードするときには、かならず許可をもらったものかどうか確認(かくにん)をしてね。
保護者(ほごしゃ)の方にダウンロードしても良いか確認するようにしてね。