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開催終了 JASRAC講座 ミュージック・ジャンクション 〜日本から見たワールドミュージック〜
各回220名様無料ご招待
 多様な視点に基づく音楽文化論について演奏などを交えて解説する公開講座をシリーズで開催します。
 世界各地の音楽にスポットをあて、伝統音楽とポピュラー音楽の接点や日本人の異文化音楽受容について紹介します。

日時
第1回:2005年2月10日(木)
第2回:2005年2月21日(月)
第3回:2005年3月9日(水)
第4回:2005年3月10日(木)
開演
各回共に 19:00〜21:00
会場
JASRACけやきホール :東京都渋谷区上原3-6-12
(小田急線/千代田線「代々木上原」駅南口徒歩3分)
受講料
無 料
司会
関谷元子(ポップアジア編集長)


プログラム
−第1回−
2005年2月10日(木)19:00〜21:00
テーマ「アルジェリアにおけるライの現況」
講義概要
 ライはアルジェリア西部オラン地方起源の民衆音楽ですが、人間の個人的欲望をナマな形で歌う、イスラム圏の異色ジャンルとなっています。音の面でも、西洋のポップ音楽の影響を受けて欧米人の嗜好にも合った魅力的な形態が生み出され、特にフランスでは日本で想像もつかないほどの人気を得ています。なによりも重要なのは、このジャンルの発展・展開がアルジェリア、フランスそして世界全体の歴史の流れと結びついて、きわめて興味深い様相を呈していることです。本講座ではライの発展をふりかえり、その魅力に触れながらイスラム、フェミニスム、テロ、移民などの今日的関心との深い関わりを確認して、ライの世界史的意義を探っていきます。
講師: 粕谷 祐己
(金沢大学 文学部 フランス語学フランス文学コース 助教授)
 京都大学卒業、大阪大学大学院修了後、同大学助手、金沢大学助手を経て現職に。1998年フランス国立フランス語研究所に研究派遣中に北アフリカのポップ音楽、ライの魅力に本格開眼、その歴史的重要性を痛感し専門的研究を開始する。金沢大学でゼミを開講するかたわら『ミュージック・マガジン』などの雑誌に寄稿、ライをはじめとするアルジェリア音楽文化の日本紹介につとめている。
−第2回−
2005年2月21日(月)19:00〜21:00
テーマ「インド映画とポピュラー音楽」
講義概要
 1980年代までインド最大の大衆娯楽メディアは映画であり、ポピュラー音楽といえば映画の挿入歌であった。インド映画は伝統的な演劇の形式を踏襲し、舞踊と音楽が一体化したミュージカルのようなものであり、一握りの歌手と音楽監督の手によって作られた、インドの古典音楽や民俗音楽をベースに欧米風のスパイスをきかせた画一的な挿入歌のスタイルが確立された。しかし、1990年代になると民間の衛星チャンネルが急速に増加し、MTVなどの音楽専門チャンネルが登場して映画の文脈から離れたヒット曲も生まれるようになる。これらのことから現在、映画音楽と映画以外の音楽との境界は極めて低くなっている。本講義では、映画音楽を中心にインドのポピュラー音楽シーンを紹介し、その特質を明らかにしていきたい。
講師: 井上 貴子
(大東文化大学 国際関係学部 国際文化学科 助教授)
 デリー大学に4年間留学してインドの声楽を学び、日本国内及びインド各地でコンサートを行う。現在は大東文化大学国際関係学部で南アジアの芸術と歴史を講じる。著書 『ヴィジュアル系の時代』(共著、青弓社)、『はじめての世界音楽』(共著、音楽之友社)、『南からみた世界02東南アジア・南アジア』(共著、大月書店)ほか多数。
−第3回−
2005年3月9日(火)19:00〜21:00
テーマ「ポピュラー音楽を巻き込む地方伝統の力:ランガム・ジャワ」
講義概要
 多民族国家インドネシアのポピュラー音楽は、全国民が共有できるポップ・インドネシアと各地方・民族独自の地方ポップの二つの分野にわけられます。ワールド・ミュージックとして有名なクロンチョンは、欧米ポピュラー音楽のイディオムに基づき、インドネシア語で歌われるというポップ・インドネシアの代表的ジャンルです。ところがこのクロンチョンは、ジャワではランガム・ジャワと呼ばれる新しいスタイルを生み出します。クロンチョンと同じく西洋楽器を伴奏に使いながらも、ジャワ語で歌われ、しかもジャワ・ガムランのイディオムを色濃く取り入れたランガム・ジャワ。場合によってはガムラン楽器によって伴奏されることもあります。ジャワにおける伝統音楽の根強さ、国民的なポピュラー音楽をも巻き込んでしまう強力なパワーをここに見ることができるでしょう。クロンチョンのジャワ化ひいてはガムラン化の過程について、実例を交えながら考察します。
講師: 由比 邦子
(相愛大学 音楽学部・追手門学院大学 文学部 非常勤講師)

 大阪大学卒業後、同大学院文学研究科芸術学専攻博士課程(前期)修了。文学修士。大阪音楽大学附属楽器博物館、大阪大学基礎工学部を経て現職。ジャワ古典舞踊をS.マリディ氏に師事。専門領域は東南アジア芸術史。著書『ポピュラー・リズムのすべて』(勁草書房、1996年)、共著『楽の器』(弘文堂、1988年)など。主な論文「古代ジャワの奏楽図浮彫が表わす音楽」(『民族藝術』第16巻、2000年)他。
−第4回−
2005年3月10日(木)19:00〜21:00
テーマ「アメリカ合衆国のルーツ・ミュージック」
講義概要
 10年ほど前から「ルーツ音楽」という新たな呼称が使われてきているアメリカの民俗音楽、それに民俗色の強い音楽の中で、本国アメリカでも、そして日本でも一般的には長いあいだ光が当てられなかったイギリス系の音楽に焦点を合わせます。アフリカ系の音楽との相互作用、ポピュラー音楽界での位置、ここ数年、2本の映画、『オー・ブラザー』と『歌追い人』を通してある程度広く世間に露出したことなどを考えていきます。
講師: 三井 徹(金沢大学 教授)

 著書に『新着洋書紹介:ポピュラー音楽文献5000冊』(ミュージック・マガジン社)、『ユーアーマイサンシャイン物語:アメリカ南部の音楽と政治』(筑摩書房)ほか、共編著に『クロニクル20世紀のポピュラー音楽』(平凡社)ほか、編訳書に『ポピュラー音楽の研究』(音楽之友社)ほか多数。


お申し込み方法
(1)お申込みフォーム
第1回講座 2005年2月10日(木)
(※第1回のお申し込みは締切りました。)

第2回講座 2005年2月21日(月)
(※第2回のお申し込みは締切りました。)

第3回講座 2005年3月9日(水)
(※第3回のお申し込みは締切りました。)

第4回講座 2005年3月10日(木)
(※第4回のお申し込みは締切りました。)
(2)おハガキまたはFAX
【おハガキ】
〒151‐8691
代々木郵便局私書箱118号 JASRAC文化事業部「ミュージック・ジャンクション」係

【FAX】
03-3481-2189
JASRAC文化事業部「ミュージック・ジャンクション」係
記載事項
郵便番号
住所
氏名(フリガナ)
年齢
性別
職業
電話番号
希望人数(2名まで)
希望日
第1回講座 2005年2月10日(木)
第2回講座 2005年2月21日(月)
第3回講座 2005年3月9日(水)
第4回講座 2005年3月10日(木)

記入例
応募者多数の場合は抽選とし、当選の発表は招待状の発送をもって替えさせていただきますので、あらかじめご了承ください。(招待状は開催日の1週間前までに発送する予定です。)
当協会が取得した個人情報は、音楽文化の振興及び著作権思想の普及に関する事業における応募受付業務、企画の検討・実施及び催物開催告知その他の広報のために必要な範囲以外では利用いたしません。

締切り
第1回講座 2005年1月30日(日)必着
第2回講座 2005年2月8日(火)必着
第3回講座 2005年2月27日(日)必着
第4回講座 2005年2月27日(日)必着

お問合せ
JASRAC文化事業部 TEL:03-3481-2100(9:00〜12:00・13:00〜17:00 土・日・祭日を除く)

■主催 : 社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)
−この公開講座は、JASRAC会員(作詞家・作曲家・音楽出版社など)の会費により、公益的文化事業として開催いたします。−
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