前回このシリーズでとりあげました「昭和前期の童謡」はレコードやラジオという媒体の発達により全国に普及し、太平洋戦争終了直後の人々の心のなぐさめともなりました。しかしこれらの童謡が、子供用レコード歌謡という形で類型化してしまっているのではないかという批判が、当時新進気鋭の作曲家や詩人達の間に起こり、彼らは「新しいこどものうた」を作り始めます。大正期の『赤い鳥』や『金の船』に作品を発表した人々の活動を「日本の童謡改革第一期黄金時代」とすると、昭和25年あたりから30年代にかけての作詩作曲家たちの活動は、「童謡改革第二期黄金時代」と呼ぶことができます。今回は昭和25年あたりから40年代初頭までの「こどものうた」について、演奏を聴いていただきながら皆様とご一緒に考えてみたいと思います。
ぞうさん、めだかの学校、サッちゃん、おなかのへるうた、いぬのおまわりさん、あめふりくまのこ、わらいかわせみに話すなよ、ハダカのうた 、おもちゃのチャチャチャ 他(予定)
(2)おハガキまたはFAXの場合は下記へ
招待券は実施日の1週間前までに発送する予定です。