"音楽"と"デジタルテクノロジー"の結びつきをテーマに、音楽産業の最前線に携わる方々を講師に招き、その現在と未来をさまざまな視点から検証していく講座シリーズ。ビジネスの最前線に取り組む方々ならではの豊富な経験談や、そこから生まれてくる視点を、生の言葉で、映像と音を交えながら講義していきます。
今や音楽ビジネスは、デジタルテクノロジーを抜きにして語れない時代に入り、誰もが安心して手軽に音楽を楽しめるデジタル・ネット環境の構築に向けて、さまざまな取り組みがはじまっています。このような中で、JASRACは著作権の分野で、世界でもいち早くデジタル・ネット環境での利用ルールを定め、7月からはウェブサイトでのライセンス受付を開始するなど、前進を続けています。
今回お招きする講師の方々も、より多くの人々に、良質な音楽環境を、手軽に安心できるかたちで届けることに邁進して来たのみならず、デジタル・ネット環境と音楽の結びつきに大きな希望を持っておられる方ばかりです。ご期待ください。
[第五回概要]
僕は去年、プロ・デビュー25周年を迎えました。一度も売れたことがないのに、よくもまあ25年間も生き残れたもんだ・・・・と自分でも感心してしまいます。誰も知らなくても(笑)、音楽をやっていくことはできる・・・・ということの、生き証人です!
ケータイ、パソコン、ネットワークの時代は、いいことばかりではありません。今の10代の子たちの生活は、ケータイがすべてになりつつあります。もはやマンガも読まず、ゲームすらしなくなっているそうです。こりゃ、ひょっとするとリアル・ミュージックの危機でもあるんじゃないか?学校教育にパソコンを導入するのも結構ですが、「人生、データがすべてじゃないよ」ということも、大人がしっかり教えなきゃいかんのじゃないでしょうか?当夜は、僕のキーボード・プレイも交え、参加する皆さんのお知恵も拝借しながら、生の音楽の生き残る道を、一緒に考えたいと思います。ワン・フレーズを口ずさんでいただいて、そこから生作曲、生打ち込みをするっていう企画も考えてます。お楽しみに。
* こちらで終了分の講義録がご覧になれます。
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