著作権思想の普及事業は、次のような観点から実施しています。 ・ 著作権への理解をより多くの人々に広め、深め、そしてその理解が浸透するように努めること ・ 著作権ビジネスへの正しい理解を促進すること ・ 著作権と著作権保護制度の研究、また著作権保護技術の開発を支援すること これまで行ってきた著作権思想普及事業の一部をご紹介します。 　大学に講座を開設し、大学の通常の著作権法の講義とは異なるカリキュラムを組み、著作権関連ビジネスの最前線で活躍している人を講師に招くなど、ユニークな授業が学生に人気です。 　久留米大学、東海大学、岡山商科大学、京都産業大学、立命館大学、岩手大学で「音楽と著作権」などをテーマとした講座を実施しました。 　また、東京国際大学では、「音楽療法」をテーマにした公開講座を実施しました。 　著作権教育の充実を支援するために、小学校・中学校・高等学校の教職員・生徒などを対象に開催しています。具体的な事例をもとに、著作権の重要性や必要性を学んでいただきます。 　2004年に、今は亡き河合隼雄さんによる講演会を行いました。 　第1部では、臨床心理学者の立場から、文化や芸術は人の心の豊かさや自信をもたらすこと、文化庁長官の立場から、著作権を保護することが経済的にも大きな影響力を持つことなどをお話していただきました。 　第2部では、フルートも得意な河合さんとプロミュージシャンによるミニコンサートも行われました。 　様々なジャンルで音楽と関わる方を講師に迎え、演奏を交えながら音楽文化論を展開する公開講座を実施しました。 　これまで、「デジタルでふくらむ音楽の夢」、「ポピュラー音楽と著作権」、「日本から見たワールドミュージック」といったテーマで、音楽の制作現場の方やミュージシャンの方に講演や演奏をしていただきました。 　これまで「変革期を迎えた音楽産業と著作権」「デジタルコンテンツのネットワーク流通の著作権問題」「知的財産立国の実現に向けて」「音楽コンテンツ流通の現状と未来」「新たなコンテンツビジネスと権利情報のあり方」「知的財産権の本質と今日における課題」「動画共有サイトに代表される新たな流通と著作権」等、その時々の最新の動向を踏まえたテーマで実施しています。